京王線の乗客刺傷事件受け 不審者対応学ぶ JR九州長崎支社

教わった護身術を実践する社員ら=長崎市尾上町、JR九州長崎支社

 京王線特急の乗客刺傷事件などを受け、JR九州長崎支社は6日、不審者などに対応するための講習会を実施し、駅員や乗務員ら社員約30人が心構えや護身術などを学んだ。
 県警鉄道警察隊が講師を務め、命を守ることを最優先に考える大切さや相手との間合いを取る重要性について講演。不審者からの逃れ方や刃物を持った不審者への対応、刺股のほか身近な道具を使った護身術について実践を交えながら教えた。社員も手首をつかまれた時の対応について実際に体を動かしながら学んだ。
 JR長崎駅の駅員、橋本詩織(31)さんは「事件を受けて怖いと思っていたが、教えてもらった護身術は私でもできると感じた。イメージトレーニングをしていきたい」と話した。
 同社は例年1~2月にテロ対策訓練に取り組むが、今回の講習は事件を受け急きょ実施した。同社安全推進室の丸野豊充室長は「まずはお客さまの身を守り、自分たちの身を守る行動を取れるよう訓練していきたい」と語った。


© 株式会社長崎新聞社