初打席で故障の大砲候補、宋家豪は自己最多登板も… 苦戦強いられた楽天の助っ人陣

楽天・宋家豪、ブランドン・ディクソン、アラン・ブセニッツ(左から)【写真:荒川祐史】

カスティーヨは33試合、ディクソンは38試合出場だった

石井一久GMが監督を兼務した楽天は今季、66勝62敗15分けで優勝したオリックスに5.5ゲーム差の3位だった。外国人では来日6年目の宋家豪が自己最多の63試合に登板し、24ホールドをマークする活躍を見せた。しかし、野手2人は精彩を欠き、左腕コンリーはコロナ禍で来日することなく契約解除となった。楽天の支配下助っ人5選手の今季を診断する。

【投手】
○ブセニッツ
31試合1勝0敗0S4H 防御率4.97
○宋家豪
63試合3勝3敗7S24H 防御率2.23
○コンリー
登板なし

来日3年目のブセニッツは31試合登板で防御率4.97。18セーブ&13セーブをマークした昨季から成績を大きく落とした。6年目の宋家豪は自己最多の63試合に登板。24ホールドをマークした他、松井裕樹投手が故障離脱後はクローザーも務めて7セーブをあげた。

新外国人コンリーは来日することなく5月6日に契約解除となった。コロナ禍で家族のビザ発給が難航したためだった。メジャー通算通算174試合登板で25勝30敗5セーブ、防御率4.82をマークした左腕の退団は大きな誤算だった。

【野手】
○ディクソン
38試合108打数18安打4本塁打15打点 .167
○カスティーヨ
33試合71打数16安打1本塁打3打点 .225

野手2選手は大きく期待を裏切った。ディクソンとカスティーヨはともに3月29日に来日。4月23日の西武戦で揃って1軍初出場を果たしたが、カスティーヨは第1打席で左腹斜筋を痛めて交代。翌24日に出場選手登録抹消される憂き目にあった。6月に復帰したが33試合出場で1本塁打だった。

ディクソンも状態が上がらず5月30日に登録抹消。7月に復帰したが、精彩を欠いた。両選手は退団が決まっている。(Full-Count編集部)

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