小学校通学路 873カ所で危険 長崎県内、千葉の事故受け点検

 長崎県内の市町立小学校の通学路のうち、車の速度が上がりやすいなどの危険箇所が10月末時点で873カ所に上ることが6日、各教委や警察など関係機関の合同点検で明らかになった。
 今年6月、千葉県で下校中の小学生5人が大型トラックにはねられて死傷した事故を受け、7~10月に長崎県内各地で点検を実施。▽大型車の進入が多い▽ヒヤリ・ハット事例があった▽地域から市町に改善要望があった-などの観点で調べた。
 それによると、873カ所のうち市町教委で対策が必要なのは538カ所。主な対策は通学路の変更やボランティアによる見守り活動、安全教育などで、346カ所は対応済みという。
 警察は横断歩道の新設などの対策が必要な106カ所のうち39カ所は対応済み。残り46カ所は本年度中に、21カ所は来年度以降に対策を実施する。
 また国、県、市町の各道路管理者は計570カ所で歩道整備や防護柵の設置などの対策が必要となり、県は早期に通学路の安全確保を図るとしている。
 定例県議会の一般質問で平田修三県教育長らが宮島大典議員(オールながさき)に答弁した。

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