薪ストーブの火力で簡単「焼くだけ」 キャンプでサクっと出来る「絶品グラタン」の作り方

こんにちは。ようやく薪ストーブシーズンが来てテンション爆上げのくにぱぐです。早速今年も10月末に(!)薪ストーブを使いだしまして、早速調理を行いました。メニューは「グラタン」。薪ストーブをオーブンに転用しますが、遠赤外線効果のあるオーブン調理で絶品になります。しかも下ごしらえを自宅でしっかり行えば、現地では「焼くだけ」という超お手軽メニューです!

グラタンは薪ストーブを使って簡単に! しっかり熱を閉じ込めればオーブンに

筆者撮影

今回は2021年冬キャンプの一発目ということで、薪ストーブを使ったオーブン調理を行ってみます。
調理したのは「グラタン」ですが、ピザも焼きましたし、その気になればパンも焼けると思います。

ご覧ください。おいしそうでしょう?この「オーブンから出てくるグツグツ」というシチュエーションが冬キャンプの食卓を間違いなく豪華にしてくれます。

薪ストーブは煙突まで含めて全体が高温になり、内部は焚き火と同じように炎が出ていますから、工夫次第で様々な調理ができるのです。

オーブンは薪ストーブでの調理法のひとつですが、最近では煙突に取り付けるタイプのオーブンなども出始めており、どんな料理ができるかを知っておくと便利だと思います。

グラタンはイチから手作りしますと面倒そうに見えるので、今回は思い切って市販品を使い、「手軽さ」にフューチャーしました。市販のグラタンの素を使用していますし、現地では焼く以外一切手順はありません。

あくまでも薪ストーブとオーブンの組み合わせを楽しんでもらえることに主眼を置いたメニューです。

薪ストーブを使ったグラタンの食材と作り方

グラタンの食材(2人前)

筆者撮影
  • 市販のグラタンの素(マカロニ入り) …2人前用
  • 水 …グラタンの素の記載通り
  • 牛乳 …グラタンの素の記載通り
  • 鶏もも肉細切れ …150g
  • ブロッコリー …2片
  • ピザ用チーズ …大さじ2~3
  • バター …少々

市販のグラタンをそのまま使いますので、あまり書くことはありません。ここでは2人前サイズのを使用しましたが、4人前のほうがポピュラーなサイズですね。どちらでも大丈夫です。

材料はグラタンの箱に書いてある分量通り用意してください。鶏肉はエビやジャガイモに変えても構いません。

グラタンの調理に必要な道具

  • 薪ストーブ
  • 尾上ピザオーブン
  • スキレット
  • ラップ

ちょっと今回は「道具ありき」の記事になるのはご容赦ください。

筆者撮影

薪ストーブは何を使って頂いても構わないですが、こちらのテンマクデザインのウッドストーブMがオーブンが乗るちょうどジャストのサイズになります。ですので、これ以上天板のサイズがあるものがよいですね。

私のは初期タイプのものですが、最近はサイドにも耐熱ガラスのあるものが主流です。

なお、薪ストーブの選び方はこちらをご参照ください。

また、テント内での薪ストーブの使用はメーカーの注意に従い、あくまでも自己責任の範囲で実施するようにしてください。消火器等の用意も忘れないようにしましょう。

筆者撮影

オーブンは尾上製作所のピザオーブンが非常に優秀です。炭火に乗せるのがセオリーではあるのですが、薪ストーブの上でもしっかり使えますし、オーブン内に入る大きさのものならなんでも焼けます。

しかもお値段もお手頃で、確実に電気オーブンより美味しく仕上がるので、料理好きキャンパーにはとてもおすすめできます。

もちろんダッチオーブンなどを使ってもよいのですが、手軽さで言ってもこちらに軍配が上がると思います。

筆者撮影

グラタンは耐熱皿ではなく、スキレットで焼くと簡単です。割れる心配をしなくていいし、他の料理とも兼用できるので、実にキャンプ向きです。

ただし一点気を付けないといけないのが、サイズです。持ち手まで含めてオーブンの中に収まらないと調理ができません。

これは実際に入れてみたりして適当なものを選ぶようにしましょう。

薪ストーブを使ったグラタンの作り方

キャンプ場に行く前の下準備

筆者撮影

【1】まずは下ごしらえ。キャンプ前日より手前に行います(かなり前でも平気です)。普通にグラタンを仕込んでいきます。

筆者撮影

こういう料理は、パッケージ記載の通りに作っていくのが間違いないです。タマネギを炒め、鶏肉を炒め、粉、水、牛乳を加えて煮込みます。

筆者撮影

【2】ブロッコリーは水で洗った後、ラップでくるんで電子レンジで加熱しましょう。500Wで2分ぐらいでしょうか。茹でたり蒸したりするより簡単に加熱ができます。

筆者撮影

【3】ここからがキャンプ用グラタンのポイントです。スキレットにラップをしっかりと敷き、そこに煮込んだグラタンの素を流し込んでいきます。

筆者撮影

【4】チーズをたっぷりと振り、ブロッコリーを乗せたら、上側もふんわりとラップで包みます。
このまま、スキレットごと冷凍庫で冷凍します。一晩もあればカチコチに凍りますので、そのままクーラーボックスに入れてキャンプ場まで持参します。凍ったグラタンには保冷剤として使える効果もあります。

キャンプ場に行ってからの調理

筆者撮影

【5】ここからはキャンプ場での調理です。

まずは薪ストーブとオーブンの用意。理想は250度ぐらいまでオーブンの温度を上げることですが、かなり時間がかかります。200度ぐらいでもいいでしょう。

あくまでも「調理のため」というよりは、薪ストーブ自体を楽しむつもりでのんびり加熱をしましょう。ちなみに温度はオーブンについている温度計で測れます。

筆者撮影

【6】合わせてグラタンも自然解凍をしておきましょう。こちらは気温にもよりますが、あまり寒いとまったく解凍がすすみませんので、薪ストーブの近くで様子を見ながら解凍します。

溶けたそばからぐちゃぐちゃになることはありませんので、解凍がだいたい終わったらラップを慎重に外してスキレットに戻しておきます。なお、完全に解凍しなくても、だいたいで大丈夫です。

また、この時スキレットにバターを塗っておくと焦げ付き防止になります(必須ではありあません)。

筆者撮影

【7】これで準備は完了。スキレットをオーブンの中に入れて焼いていきます。目安として20~30分ぐらい。温度はどうしても細かく調整できませんので、たまに開けて焼き加減を確認するのがよいです。ただし、開け放つ時間はできるだけ短くして、オーブンの温度がなるべく下がらないようにしましょう。

筆者撮影

【8】表面がグツグツとして、チーズやブロッコリーに少し焼き色がついたら完成です。

グラタン以外にも簡単にできる薪ストーブでの調理!

焼きあがったグラタンは食べてみると分かりますが、家庭で作ったものとだいぶ味が違います。単純な温度の差というより、薪ストーブとピザオーブンの組み合わせで遠赤外線が発生しているのだと思いますが、かなり美味しく、プロっぽい味になります。

出来合いのグラタンの素を使ったとは思えない仕上がりですので、是非お試しください。

筆者撮影

なお、尾上のピザオーブンは当然ピザも焼けます。以前、ハピキャンの記事でも紹介しましたが、手作りピザも作れますし、市販のチルドピザも驚くぐらい美味しく仕上がります。

この尾上のピザオーブン、オーブンとしては優秀なのですが、高さがあまりないので、パンを焼いたりする場合は背の低いバケットなどに限定して焼くなど、少し工夫がいりそうです。その点だけはご注意ください。

筆者撮影

また、薪ストーブ単独でも調理はかなり幅広くできます。例えば、テンマクデザインのウッドストーブは天板に開口部があり、このフタを外すことで直火料理も可能です。

画像はユニフレームの羽釜(3合)を開口部にはめ込んでご飯を炊いているところです。これは今まで食べたごはんの中で一番美味しく炊けました。

キャンプのごはん、というと「バーベキュー」や「ガスコンロでの調理」がメインになりがちですが、このように普段作っているものを薪ストーブの火の熱で作ることで、より美味しい料理になりますので、ぜひチャレンジしてみてください。

薪ストーブを使ったレシピはこちらの記事も参考に!

© ハピキャン