中国輸出、11月は前年比+22%に減速 輸入は伸び加速

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[北京 7日 ロイター] - 中国の11月の輸出は、人民元高が重しとなり伸びが鈍化、一方輸入は予想を大幅に上回る増加となった。

税関総署が7日発表した11月の貿易統計によると、輸出(ドル建て)は前年比22%増加、輸入(同)は前年比31.7%増加した。

ロイターがまとめたアナリストの予想は輸出が19.0%増加、輸入は19.8%増加だった。

10月は輸出が27.1%増加、輸入は20.6%増加だった。

11月の貿易収支は717億2000万ドルの黒字。10月は845億4000万ドルの黒字、アナリストの予想は827億5000万ドルの黒字だった。

11月の輸入増加の背景には、コモディティー(商品)の調達活発化がある。

石炭の輸入は今年最高。当局の介入で電力不足が緩和したことで、工業製品で広く使われる銅の輸入も伸びた。

野村の首席中国エコノミスト、陸挺氏は、11月の輸入は、内需よりも石炭需要や鉄鉱石・原油の再備蓄の動きに押し上げられたとの見方を示した。

ピンポイント・アセット・マネジメントのチーフエコノミスト、Zhiwei Zhang氏は「石炭輸入が特に急増した。第3・四半期の経済成長の重しとなったエネルギー不足を解消しようという中国の政策の変化を反映している」とし「内需が大幅に改善したとはまだ思えない」と述べた。

キャピタル・エコノミクスの中国担当シニアエコノミスト、ジュリアン・エバンスプリチャード氏は、新型コロナウイルスの新変異株「オミクロン株」の出現を受け、海外でサービスよりもモノの消費が増える結果、短期的に中国の輸出が下支えされる可能性はあると指摘。

その上で「輸出の一段の拡大余地は限られている。港湾はフル稼働に近い状態で、コンテナ処理量は過去12カ月横ばいとなっている」と述べた。