日産とニッサン・モータースポーツ・インターナショナル(NISMO)は2021年12月5日(日)、日本でも人気のある自動車レース「スーパーGT」シリーズの2022年シーズンに参戦する「Nissan Z GT500」を富士スピードウェイで初披露した。2008年から2021年まで同カテゴリーに参戦していた「GT-R」に代わり、Nissan Z(新型フェアレディZ)が登場する。
2021年まで活躍していたGT-Rは歴代最多の優勝回数を誇る
「Nissan Z」の名は欧米でのフェアレディZの車名で、今冬に日本仕様の投入も予定されている新型フェアレディZをベース車両としたマシンとなる。
Z33型フェアレディZはR34スカイラインGT-Rの後を継ぎ、2004年から2007年までGT500クラスで活躍していた。その後、2008年から参戦を開始したGT500仕様のGT-Rはデビューシーズンには9戦7勝、14シーズンで通算41回の優勝を飾った。これはGT500クラスに参戦する車両の中で歴代最多となる。
国内外から注目を集める国際レースであることから車名は「Nissan Z」に
そのGT-Rのあとを継ぎ、2022年からNissan Zは2022年シーズンからスーパーGTに参戦する。
スーパーGTはアジア全体のレースであり、海外からも注目を集める国際レースであることから、日本のみ定着しているフェアレディZよりNissan Zの名に決まったようだ。
スーパーGT300クラスと市販車両のGT-Rは継続される
今回変更されるのはGT500クラスのみ。スーパーGTのカテゴリーであるGT300クラスはFIA GT3仕様のNISSAN GT-R NISMO GT3で参戦し、車両や部品の供給、技術サポートを継続していく。また、市販モデルのGT-Rも今後も生産するという。
これまでの歴史を見ても、日産を象徴するスポーツカーのGT-RとフェアレディZは交互に参戦している。また、新型フェアレディZのリアコンビネーションランプは、Z32を彷彿とさせるデザインに最先端の技術を取り入れるなど、歴代モデルの片鱗を感じさせるエクステリアとなっていることからも、長年のファンからも歓迎される新マシンとなりそうだ。2022年シーズンの活躍にも期待したい。
【筆者:MOTA編集部】