ファーウェイがスマート給油所に進出、AI駆使の新型サービスにドライバーも“大興奮”

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華為技術(ファーウェイ)がこのところ、スマート・ガソリンスタンド分野への進出を強調している。利便性の向上は「利用者によし」で、従来型のサービスとの違いにドライバーも大興奮。また、「経営によし」であり、さらには「安全確保によし」と、「三方よし」を技術力で実現しているという。

北京市とその周辺で自家用車を使って移動することが多いという魏さんによると、以前は1回の給油に15~20分の時間がかかった。しかし今では、ガソリンスタンドに到着してから4分もしないうちに、給油を終えて出発できる。

魏さんがガソリンスタンドに車を乗り入れさせようとすると、携帯電話にはすかさず、「尊敬する京A×××××様」と車のナンバーが表示され、「いらっしゃいませ。3号計量機にお進みください。95号ガソリン(オクタン価95のガソリン)を給油いたします」と表示される。

ガソリンの種類までが先方から伝えられるのは、会員登録をした車両について人工知能(AI)を駆使することで、いつも給油するガソリンの種類や給油量、それ以外の習慣も割り出しているからだ。スタンド側にとっては、来客数を予測して仕入れて置くべき燃料油の量を決めやすいメリットももたらされた。

給油そのものは手作業だが、店員が忙しくてすぐに対応できない場合には、ドライバー自身で給油して時間を節約することもできる。もし店員に給油をまかせるならば、車の窓を開ける必要もない。支払いは携帯電話を通じて行われる。領収書が必要な場合にも、電子領収書を利用できる。以前は魏さんの耳元で店員が他の商品やサービスをしつこく勧めたが、今ではそんなことはない。AIが魏さんの購買行動のパターンを細かく読み取って、必要と思われる品を携帯に表示してくれるからだ。

魏さんは、かつてのわずらわしい給油の手間とスマート・ガソリンスタンドでの新体験を比較して、興奮した表情で「これがハイテクだよ、気持ちいい!」と叫んだという。

ガソリンスタンド側にとっては、これまで燃料以外の商品の販売について、宣伝方法が単純で、かつドライバー側が求めるものを迅速に提供できない問題があった。しかし新たなスマート・ガソリンスタンドの営業形態ならば、スタンド側が能動的に売り込んでいくことが容易になったという。

また、「低炭素化」という社会の流れによって、ガソリンスタンドが取り扱う商品は電力や水素などに広がり、「人と車の生態圏の維持」という総合的な業態に変化しつつある。競争激化が予想されるなかで、業務のスマート化は大きな武器になるという。

また、業務を「スマート管理」することで、安全性も向上する。例えばタンクローリーがスタンドのタンクに製品油を注入する際に、作業員は静電火花の防止などさまざまな措置を取らねばならないが、定められた手順と異なる動きをすれば、画像認識により検出して、ただちに警告音を出すという。

中国では、大手石油会社の中国石油天然気に付属する規劃総院が2020年11月に、スマート・ガソリンスタンドのソリューション面についての技術交流会を開催するなど、スマート・ガソリンスタンドの実現などに向けた動きが加速していた。(翻訳・編集/如月隼人)