NEXCO西日本ら、5Gを活用した駐車場混雑情報提供の実証実験実施

西日本高速道路株式会社(以下、NEXCO西日本)と株式会社KDDI総合研究所(以下、KDDI総合研究所)は、2021年12月から5Gを活用した高速道路施設管理の高度化、効率化を目的とした実証実験を開始する。12月2日付のプレスリリースで明かした。

NEXCO西日本は、E1A新名神高速道路宝塚北サービスエリアにおいて、5Gのサービス提供を開始した。同実証実験は、このサービス提供を受けて実施する。

現在、サービスエリア、パーキングエリア(以下、SAPA)の駐車場の混雑情報は、SAPA内に設置された複数のカメラを用いて把握している。同実証実験は、無人航空機(以下、UAV)※に搭載されたカメラの高精細映像を、5Gの高速・大容量を活用して情報伝達することで、より速く、より正確に混雑状況を把握し、ユーザーへ情報提供する。

※UAV:Unmanned aerial vehicle (通称:ドローン)

また、両社は、5Gの大容量・低遅延の特徴を生かした、自走ロボット等ごみ収集を効率化するシステムについて技術検討を開始する。現在、SAPAに設置されているごみ箱については、クリーンスタッフが定期的に確認し、集まったごみをごみ仮置き場へ回収している。同技術検討により、クリーンスタッフの業務省力化や、常に美しいSAPAをユーザーに提供することを目指す。

なお、両社は今後、5Gを活用して、今回発表した技術以外にも、さまざまな可能性について技術検討や実証実験を行なっていく予定だ。今後も通信技術のさらなる活用と最新技術への積極的な取り組みを推進し、高速道路事業の高度化、効率化、省力化等に一層取り組むと述べている。

© 株式会社自動車新聞社