使い捨てマスク、世界中で毎分300万枚が捨てられている リサイクルは可能なのか?

新型コロナウイルスの蔓延を防ぐため、使い捨てマスクの急増は避けられなかった。しかしそれとともに、街中に使用済みのマスクが落ちているのが見慣れた光景になってしまった、と「メトロ」紙が伝えた。

環境保護団体グリーンピースUKによると、私たちになじみのある使い捨てマスクは、ポリプロピレン生地と呼ばれるプラスチックの一種から作られている。土に返るには約450年かかる可能性がある上、海では魚やほかの海洋生物がマスクをクラゲなどの食物と間違え誤って摂取し、死に至ることもあるとか。南デンマーク大学の研究者チームは、そうしたマスクが世界中で毎分300万枚も廃棄されていると発表。ユニバーシティー・カレッジ・ロンドンも、イギリスの人口の半分が1日1枚、1年間使用した場合、その枚数は120億枚になると述べている。しかも、異なる材質の組み合わせでできているためリサイクルも難しく、地方自治体が行うには費用がかかりすぎるのだとか。

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