“超異例”のFA戦線 7日申請締め切りも動きアリは3人だけ、中日又吉が行使表明

中日・又吉克樹【写真:荒川祐史】

8日公示、9日から他球団との交渉解禁へ

フリーエージェント(FA)権行使の申請手続き期間は7日に締め切りを迎える。2021年度、有資格選手として公示されたのは97人。しかし異例ともいえる状況となっている。

新たに国内FA資格を取得したのは23人、海外FA資格を取得したのは11人。すでに国内FA資格を有する17人、海外FA資格を有する46人も権利を持つ。申請期間初日だった11月29日、中日・又吉克樹投手が行使を表明。今季チーム最多66試合の登板で防御率1.28をマークした右腕の今後が注目される。

DeNA・大和内野手、西武・岡田雅利捕手はFA権を行使して残留することを表明した。大和は新たに2年契約を締結し「早い段階で(残留を)決めていた」と語った。

ここまで動きがあったのはわずか3人だけ。昨年はDeNA・梶谷隆幸外野手と井納翔一投手がいずれも巨人へFA移籍。西武・熊代聖人外野手と増田達至投手、ロッテ・松永昂大投手、ヤクルト・小川泰弘投手はFA権を行使して残留した。またロッテ・澤村拓一投手は海外FA権を行使してレッドソックスに入団した。

2019年も福田秀平外野手(ソフトバンク→ロッテ)、美馬学投手(楽天→ロッテ)、秋山翔吾外野手(西武→レッズ)ら6選手が行使した。1993年以降では、権利行使人数は2018年などの5人が最少。8日に公示、9日から他球団との交渉が解禁されるが、動きの少ないFA戦線となりそうだ。(Full-Count編集部)

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