県立学校で、動画で、電話の保留音で・・・ 神奈川「県民歌」の普及策、知事が列挙

県民歌「光あらたに」のCDジャケット(神奈川県提供)

 神奈川県の黒岩祐治知事は7日の県議会本会議で、県民歌「光あらたに」について、県教育委員会と連携して県立学校での普及策を検討する考えを示した。「若い世代が県民歌に接する機会を増やすため、県立学校での県民歌の普及を検討したい」と述べた。

 県民歌は1950(昭和25)年に制定。県は県主催の式典や行事でBGMとして活用するなどしてきた。一方で、知事は「コロナ禍のためにイベントの中止が相次ぎ、県民歌の普及の機会が減っていた」と説明。今後はオンラインでのイベント開催の際にも活用する。また、県民歌を紹介する動画の作成や、県施設での電話の保留音としての活用も検討していくという。

 知事は「県民の皆さんがより県民歌に魅力を感じることができるよう、工夫を積み重ねながら普及に努めたい」と強調した。

 自民党の河本文雄氏の一般質問への答弁。河本氏は県民歌について伝えた神奈川新聞「追う!マイ・カナガワ」の記事を念頭に、「70年以上の歴史を有する県民歌がいまだに県民に普及していないことが不思議だ」と指摘し、県に積極的なPRを求めた。

© 株式会社神奈川新聞社