祁連山国家公園、GPS搭載首輪で初のハイイロネコ追跡研究

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祁連山国家公園、GPS搭載首輪で初のハイイロネコ追跡研究

祁連山国家公園青海省エリアの赤外線カメラが捉えたハイイロネコ。(2020年7月3日撮影、西寧=新華社配信)

 【新華社西寧12月7日】中国の祁連山(きれんざん)国家公園青海省管理局はこのほど、同公園青海省エリアで全地球測位システム(GPS)搭載の首輪を用いた初のハイイロネコ追跡研究が順調に進んでいると発表した。これまでにエリア内での分布や繁殖などの状況を把握したという。

 ハイイロネコは中国固有のネコ科動物で、国家1級重点保護野生動物に指定されている。今回の研究により、エリア内の1525平方キロの土地が同種の生息に適した条件を備えていることが分かった。

祁連山国家公園、GPS搭載首輪で初のハイイロネコ追跡研究

祁連山国家公園青海省エリアの赤外線カメラが捉えたハイイロネコ。(2020年7月1日撮影、西寧=新華社配信)

 青海省管理局弁公室の職員、高雅月(こう・がげつ)氏によると、同局は2019年、北京大学生命科学学院の研究チームと共同で公園内に生息するハイイロネコの調査を開始。個別の活動状況を調べるため、首輪を使った追跡研究プロジェクトを立ち上げた。

 研究チームは行政の許可を得て、20年10月から同省海北チベット族自治州門源回族自治県の同公園門源エリアで3回にわたりハイイロネコを捕獲。計10匹(雄3匹、雌7匹)にGPS搭載の首輪を装着して放したところ、安定した追跡データが得られるようになった。

 研究によると、ハイイロネコが好む環境は低木林や農地で、全測位ポイントの95%以上を占める。活動のピークは夕暮れ時で、行動範囲は平均6.6平方キロ、最大19.7平方キロに及び、一度に54キロ移動することもある。

 高氏は、今回のプロジェクトでハイイロネコの生息地選択や行動範囲、肉食動物の種間競争など行動生態学における研究の空白が埋まったと語った。(記者/李琳海、耿輝凰)