児童誘拐を描く中国映画「最愛の子」のモデル、誘拐から14年ぶりに親子再会

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子どもの誘拐事件を扱った2014年の中国映画「最愛の子」(親愛的)でモデルとなった親子が6日、山東省で14年ぶりに再会を果たし、ピーター・チャン(陳可辛)監督らも祝福のメッセージを発表している。

広東省・深セン市公安局ではこのほど、2007年に同市で発生した児童誘拐事件について、当時4歳の男児だった被害者を山東省で発見したと明らかにした。男児の父親の孫海洋さんは長年にわたって子探しを続け、映画「最愛の子」の登場人物のモデルとなっているが、DNA鑑定の結果、親子関係が確認されて6日に再会を果たしている。

孫海洋さんの息子で、現在18歳で高校生の孫卓さんは07年10月、パン店を営む両親が目を離した間にいなくなり、防犯カメラに40歳前後の男が連れ去る様子が映っていたことで、事件が判明した。公安局によると、顔認識システムの向上が大きな手助けとなって今年9月に事件捜査が一気に進展し、11月に孫さん父子の親子関係を確認したという。

「最愛の子」のピーター・チャン監督は6日、中国版ツイッター・新浪微博(ウェイボー)で、「この知らせは映画のどの場面より感動させられる」と記し、親子の再会を祝福。なお、映画でモデルになった孫海洋さんが提示した唯一の条件が、エンドロールに尋ね人のお知らせと、連絡先の電話番号を入れることだったと明かしている。

また、「最愛の子」で孫海洋さんをモデルにした父親を演じた俳優チャン・イー(張譯)も、ウェイボーに長文を投稿。「初めて孫さんに会った時、彼の苦しみは言葉では言い表せないものだった」と記し、孫さん親子の再会を喜ぶとともに、「このような誘拐事件が二度と起こらないように祈る」と書き記している。

なお、誘拐事件を描いた映画では今年7月、俳優アンディ・ラウ(劉徳華)主演の映画「失孤」のモデルになった親子が、24年ぶりに再会を果たしたことが報じられている。(Mathilda)