地域に「未病院」機能を 小樽築港ウエルネスタウン構想、実行委員の募集開始

北海道小樽市で暮らす人や訪れる人の身体、心、絆の健康を目指し、ウエルネスタウン構想を推進する小樽築港ウエルネスプロジェクト委員会が始動し、実行委員の募集を始めた。年明けに実行委員会を発足させるとともに、具体的な事業内容を詰める。

北海道二十一世紀総合研究所によると、小樽築港ウエルネスプロジェクト委員会は道内最大の商業施設「ウイングベイ小樽」を運営する小樽ベイシティ開発と、済生会小樽病院などを運営する北海道済生会を中心に、地元の企業、大学などが参加して指導した。

推進委員には、小樽ベイシティ開発の橋本茂樹社長、北海道済生会の櫛引久丸常務理事に加え、小樽商科大学ビジネススクールの藤原健祐准教授、北海道教育大学岩見沢校の鈴木哲平准教授、ヘルスケア・ビジネスナレッジの西根英一社長らが名を連ねている。

委員会が目指しているのは「未病院」。これは病気を治す病院と異なり、実際の現場とオンライン空間に小樽で働く人、学ぶ人、住む人、訪れた人の健幸(ウエルネス)の場を設けることを意味し、日々の健康行動をターゲットに築港エリアを中心に事業を展開する。

募集する実行委員は、企業や団体だけでなく、自治会や子供会、老人会、地元の高校に通う高校生チーム等もその対象となる。企業や団体の活動にインターンとして参画したい大学生や高校生、大学によるリサーチやワークショップに協力したい大学生や高校生などにも参加を呼び掛けている。

小樽市は道内を代表する商業都市、観光都市として成長してきたが、急速な高齢化と人口減少で地域社会が疲弊している。特定保健指導実施率10%台、要介護認定率25%前後など、地域における健康課題解決の優先順位も高く、対応が求められている。

参考:

【PR TIMES】小樽に暮らす人たちのための「未病院」を構想 小樽築港ウエルネスプロジェクト委員会が「ウエルネスタウン構想」の具現化に向け始動。実行委員会メンバーを広く募集

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