ワールドシリーズを制したブレーブスの内野手が毎試合前に取り組む練習
メジャーリーガーの華麗なプレーの裏には、日々の地道な練習がある。コーチが投げたボールを捕っては返し、捕っては返し……ブレーブスの名物コーチ、ロン・ワシントンが毎試合前に選手に課す、一見地味な練習。その狙いと効果を、米メディア「スポーティング・ニュース」のライアン・ファーガン記者が詳報している。
ノックバットを使ったり、グラブの代わりに捕球練習用の“板グラブ”を使ったりすることもあるが、基本的にはボールと一般のグラブさえあればできる練習だ。コーチはスピードとコースを変えながら、ショートバウンドになるようにボールを投げる。選手はボールに合わせてフォアハンド、バックハンドと切り替えながら捕球し、コーチに返す。これを膝立ちの状態、立った状態でそれぞれ繰り返す。
ワシントンコーチは「タイミングが重要だ」と語る。実際の試合でも速い打球、緩い打球、様々なボールが飛んでくる。「スピードに影響されないように」練習から多様なスピードのボールを受け、すぐさま反応できるように体に染み込ませていく。
「試合中は考えずにプレーしている。でも、毎日毎日やっていることを筋肉が覚えていて、自然とボールに正しく入ることができるんだ」。ワシントンの“教え子”の1人であり、今季ナ・リーグのゴールドグラブ賞二塁手部門で最終候補に入ったオジー・アルビーズ内野手もこの練習の効果を実感している。
地道な反復練習なくして超人的なプレーなし。今年26年ぶりにワールドシリーズを制覇した名門球団の取り組みは、少年少女にも参考になるはずだ。(記事提供:First-Pitch編集部)
・【動画】一見地味に見えるけど…メジャーリーガーも毎日取り組む反復練習