「地方創生☆政策アイデアコン」 佐世保西高チームが九州最高賞

表彰を受けた生徒たち=佐世保市田原町、佐世保西高

 地域経済の活性化や少子高齢化の解決に向けた「地方創生☆政策アイデアコンテスト2021」で、「あいHUB和菓子大作戦」を提案した長崎県立佐世保西高2年生のチームが、九州ブロックの高校生・中学生以下の部門で最高賞の九州経済産業局長賞に輝いた。
 コンテストは、内閣府地方創生推進室主催。地域経済分析システム(RESAS)のデータを活用し、地域経済の活性化を目指す政策アイデアを募集。中高生以下の部門には全国から253件の応募があり、九州ブロック15件の中から2校が同局長賞に選ばれた。同校は全国の中でも上位9件に入り、11日にオンラインで開かれる最終審査会に出場する。
 同校は1年生時から授業の一環で地域課題を研究。荒木翔(かける)さん(16)率いる5人組のチームは、同校近くにあり長年地域に親しまれている菓子店が無くなってほしくないという思いからテーマを設定。本県の購入金額に占める菓子類の割合が、九州の中で福岡に次いで2番目に高いことから、菓子を使った地域づくりを展開できると考えた。
 大作戦は、「子どもからお年寄りまでみんなが住み続けたいまちにしたい」との思いから、菓子店を中心に、地域の魅力を伝えながら地域の人々をつなげる仕組み。
 若いファミリー層に対しては、地元の食材を使った和菓子を親子で開発してもらうコンテストを開き、菓子店に興味をもってもらう。高齢者に対しては和菓子づくり教室を開き、高齢者の中でリーダーを育成する内容で、データ分析を活用し、独創性や実現性があることが評価された。
 1日、同校で表彰状を受け取った荒木さんは「まだ受賞した実感が湧かないが、班のみんなのおかげ。案で終わるだけではなく、実現できるように頑張りたい」と話した。

© 株式会社長崎新聞社