東山義久,北翔海莉,D☆D etc.出演!KIRARI SHOW ACT☆PARADISE THEATER「 夜想曲 ノクターン」めくるめく夜、怪しく儚く、欲望が渦巻く

KIRARI SHOW ACT☆PARADISE THEATER「 夜想曲 ノクターン」が好評上演中だ。D☆Dのリーダーである東山義久、紅一点の北翔海莉、D☆Dのメンバー、そしてD☆Dに縁の深い川原一馬、長澤風海、小寺利光、若松渓太、と豪華なキャストで年末にふさわしい公演。”SHOW ACT”と銘打っているので、今までのD☆Dとは一味違う、公演となっている。
音楽、北翔海莉と東山義久のモノローグから始まり、それから華やかなオープニング。ダンススキルの高いメンツが揃っているだけあって、群舞のシーンやそれぞれの見せ場は見応えあり。北翔海莉も宝塚時代を彷彿とさせる衣装や女性らしいラインの衣装と、ビジュアル的にも魅せる。構成としてはダンスシーンと芝居パートを交互に見せていくスタイル。

物語の舞台は架空の街、トーキョー。闇カジノ夜想曲の偽装パーティに招待された借金を抱えた男たち。その設定、売上金をギャンブルや女につぎ込んでしまった元ホスト、親の店を継いだものの経営が傾きかけている男、多額なローンを抱えた男、どこかにいそうな男たち。秘密組織の首謀者レオ(東山義久)、彼の周りにいる男たち、そして夜想曲で歌う謎の女・アリエス(北翔海莉)。本名は決して明かさない。一攫千金を狙うべく、大金強奪を…ところが予期せぬ出来事が起こり、事態はあらぬ方向に。レオの過去、アリエスはレオに手を貸すが、その理由も次第に明らかになってくる。

合間に挟み込まれるダンスが時には激しく、時には妖艶に妖しく、展開の早いコリオ、ジャンルにこだわらないダンス、エモーショナルなフォーメーション、夜想曲、ノクターンの意味『夜をしみじみと思う心を表現した楽曲』。レオにもアリエスにも、哀しいある思いがあり、だが、裏社会で生きる二人、嫉妬、裏切り、欲、それら対峙するには自らも、その裏社会で生きる術を身につけなければならない。そんな哀愁のある物語、それをダンスと芝居で表現。儚く脆い”夜”。そしてレオ、アリエスを取り巻く男たちの生き様もそこはかとなく垣間見える。

彼らのコードネームは星座から。ちなみにレオは獅子座、アリエスは牡羊座。脚本・演出は「あんさんぶるスターズ!」シリーズなどを手がけた宇治川まさなり。

観劇した日はアフタートーク付きであった。東山義久、北翔海莉、宇治川まさなり、MCは中塚皓平。北翔海莉は「ダンスナンバーが激しいので振りを間違えると事故になる緊張感が」と語ると東山義久がすかさず「絶対に間違えない!」と絶賛。息のあった群舞、決めポーズもピタリと!客席から拍手が起こる。また宇治川まさなりは「稽古場からずっと一緒だったのに舞台みると別人に見えてくるのが楽しい」とコメント。ちなみに東山義久と宇治川まさなりが一緒に仕事をしたのは、かなり前、「銀河英雄伝説 -ミッターマイヤーロイエンタール編-」(2011年)。この公演には中塚皓平も出演、実に10年前!また、この公演では北翔海莉は『持ち上げられる』側に。「過去は…持ち上げる方でした」と笑う。また、宇治川まさなりは北翔海莉について「お茶目で楽しい!宝塚はすごいなと」と大絶賛。北翔海莉は「立ち回りのできる女優を!若い頃を思い出して!千秋楽までしっかりと!」と。まだまだ話は尽きないが、時間となり、楽しいトークはお開きとなった。

[出演]
東山義久 北翔海莉

〔DIAMOND☆DOGS〕
中塚皓平
和田泰右
咲山 類
廣瀬真平
新開理雄
Homer

川原一馬
長澤風海
小寺利光
若松渓太

<概要>
日程・会場:2021年12月5日~12日 博品館劇場
脚本・演出:宇治川まさなり
音楽:la malinconica
振付:港 ゆりか、木野村温子、Homer、D☆D
プロデューサー:栫 ヒロ
企画・製作:博品館劇場/M・G・H
問合:博品館劇場:03-3571-1003

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