韓国紙「文大統領は自画自賛し、評価されないことに苛立つ...」「孔子の言葉《患不知人》を思い出す」

自身の成果を否定する向きに対して批判を加えた文在寅大統領に対し、韓国紙が孔子の言葉を用いてたしなめている。

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ウィキリークスコリアは7日、チョン・ヘゴン記者による『文在寅大統領と青瓦台の患不知人』とタイトル記事を掲載し、「他人が私を知らないことを心配しないで、(私が)他人を知らないことを心配せよ」という『論語』における孔子の言葉「患不知人」を取り上げた。

文在寅大統領は7日、ソウルで開かれた「貿易の日」記念式において、「日本の輸出規制にもかかわらず国連開発会議(UNCTAD)で韓国は開発途上国から先進国にその地位が格上げされた最初の国家になった」としつつ、「しかし、このような大切な成果さえも、ひたすら否定して比喩するだけの人々がいる。国民の自負心と希望を崩す事」と批判していた。

チョン記者は「問題は、我が国が先進国に入ったことを誰も卑下したり否定したりするのではないということだ」と指摘した。

「貿易の日」記念式で演説する文在寅大統領/青瓦台

続けて「ただし、国家の主人が誰なのか、また大統領の権力がどこから出てくるのかに対する異質感が問題であり、大統領が出席する行事の主人公が大統領なのか、国民なのかという基本的な疑問とともに、これまで不動産価格上昇の原因は前政権の失敗にして責任を転嫁するが、先進国入りの成果は現政権の功労と称するのが見苦しいだけだ」と述べている。

チョン記者は、文政権の閣僚らの不動産政策に関する発言を取り上げ、いずれも不動産価格上昇の責任を前政権や世界経済の過剰流動性などに転嫁している事実を伝えた上で、「このように、現政権の官僚たちは、住宅価格の上昇は、過去の朴槿恵政権のせいとするが世論の反応は冷たくなるだけだった」「そしてわずか1年ぶりの今年7月、国連開発会議(UNCTAD)で韓国が開発途上国から先進国に格上げされたことについては、前政権の功労ではなく、現政権の業績として引き上げている」と指摘した。

一方でチョン記者は、コロナ下にも関わらず韓国の貿易規模が史上最大となったことについて評価しつつも「過度に自話自賛し、自分たちの功労が知られないことに苛立つ姿が孔子が言う《患不知人》を思い出させる」と伝えている。

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