韓国紙「日本では人取り・拉致が頻繁にあった」「朝鮮人捕虜たちも奴隷としてポルトガル商人に売られた」

韓国で日本のかつての奴隷たちについてまとめた『日本の奴隷』(パク・テソク著)が出版された。

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聯合(7日)によると、著者のパク・テソク弁護士は「暗い歴史を直視し、その繰り返しを防ぐために力と知恵を集める」ために同書を著したという。

『日本の奴隷』(パク・テソク著)

聯合は同書を引用し「日本では戦争勝者が戦利品の一部として男女を拉致していく《人取り・拉致》が頻繁に行われた」とし、「捕まえてきた隣国民を奴隷として活用し、多くのお金を受け取れば返すという方式だった」「日本の海賊・倭寇が朝鮮人と中国人を捕まえて自国の農地所有者に売り渡したのもこのような慣行から始まった」と伝えた。

続けて「16世紀半ばに対抗して時代に入り、ポルトガルの商人が銀を求めて自国に出入りすると、日本の地方領主たちは彼らから武器と火薬を買いながら周辺国の男女を奴隷として渡した」とし、「長崎の奴隷市場で多くの朝鮮人捕虜たちはポルトガル商人を通じて安値でヨーロッパなどに売れていった。壬辰倭乱(文禄慶長の役)が奴隷戦争と呼ばれた理由だ」と説明した。

一方で、豊臣秀吉と徳川家康が全国を統一して中央集権体制を確立すると、日本は外国侵略から統治権を守るために鎖国政策を行ったが、唯一の例外だったとオランダには「からゆきさん」と呼ばれた奴隷女性を提供したと伝えた。

聯合は「19世紀後半に近代化と産業化に成功した日本は西洋よりも厳しい帝国主義政策をとるが、その最大犠牲者は最も近い国の朝鮮だった」とし、「太平洋戦争をきっかけに自国軍人たちが中国と東南アジア、南太平洋地域に出場するようになり、慰安婦制度を作り、朝鮮植民地女性たちを強制的に連れて行き、戦場の性奴隷にした」と伝えた。

その上で「著者は巨視的に見ると、慰安婦と強制徴用制度は中世時代の日本の戦争慣習である《人取り》と《乱取》、倭国の朝鮮人・中国人拉致、壬辰倭乱当時の朝鮮人連行、欧州商人と軍人たちを相手にした《からゆきさん》制度などと繋がる」としていると指摘し、「それから悲しい過去を忘れずに記憶しなければならない」が、「こうした記憶が国粋義や排他主義、嫌悪主義に発展しないようにしなければならないと強調している」ことを伝えた。

『大航海時代の日本人奴隷』(ルシオ・デ・ソウザ著)

ニューシスは先月、東京外大のルシオ・デ・ソウザ准教授が著した『大航海時代の日本奴隷』(シン・ジュヒョン訳)を紹介し、序章に紹介されたフェレス一家の逃亡史に朝鮮人奴隷も登場することを伝えた。同紙は「日本人奴隷が世界を転々としていた時期、朝鮮人もそこにいたのだ」長崎で取引された非日本人奴隷のうち、数的に最も多かったのも朝鮮人だった」と指摘した。

それら朝鮮人奴隷は壬辰倭乱で連れてこられた人々であると説明した。

同書によると16世紀末に日本に来たフィレンツェ商人フランシスコ・カルレティは、日本市場で見た朝鮮人奴隷について「すべての世代の男性、女性が数多く奴隷として集まってきた。その中には美しい女性もいた」と語った記録があるとのこと。

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