東急、駅や車内の忘れ物をリユース ブックオフが買い取り、販売

東急電鉄

 東急(東京都)やブックオフグループホールディングス(相模原市南区)などは8日、東急線各駅や車内での忘れ物をリユース(再使用)品として再流通させる実証実験を行うと発表した。法的に保管期限の切れたものが対象で、資源循環型のまちづくりに貢献する考え。

 東急電鉄では、保管して原則3カ月たった忘れ物は廃棄処理している。2020年度の廃棄量は25トンに上ったが、中にはかばんや財布など、再利用できるものも多くあったという。

 実証実験の期間は、今月から22年3月まで。ブックオフが順次、忘れ物を買い取り、店頭で販売する。同社が商品にならないと判断したものは、資源としてリサイクルする。東急電鉄が得た収益は、再生可能エネルギーの購入などに活用するという。

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