【新日本】『SUPER Jr.28』ヒロムがDOUKIを撃破し、デスペと同率首位!石森がSHOとの同門対決を制す!YOHがファンタズモを破り6連勝の快進撃!<12.8八幡浜:全試合結果>

新日本プロレスは12月8日(水)、愛媛・八幡浜市民スポーツセンターで『WORLD TAG LEAGUE 2021 & BEST OF THE SUPER Jr.28』第19戦を開催。

今大会では『BEST OF THE SUPER Jr.28』公式戦の10回戦を含む全7試合が行われた。

メインの公式戦では高橋ヒロム(5勝3敗1分け)とDOUKI(2勝7敗)が対戦。

8月の復帰戦でも対戦したDOUKIに苦戦するも、最後はTIME BOMBで逆転勝利を収めた。

試合に勝利したヒロムはマイクを手に取り「オマエ、まだフリーで新日本のリングに上がってんのか?もう誰がどう見ても立派な新日ジュニアだぜ。またやろうぜ!」と対戦相手のDOUKIを称えた。

※全試合結果&試合後バックステージコメント全文掲載

『WORLD TAG LEAGUE 2021 & BEST OF THE SUPER Jr.28』
日時:2021年12月8日(水) 18:00開場 19:00開始
会場:愛媛・八幡浜市民スポーツセンター
観衆:518人

<試合結果>

▼第1試合 10分1本勝負
大岩 陵平 △
vs
藤田 晃生 △
10分00秒 時間切れ引き分け

■試合後バックステージコメント

藤田「まず、ここ地元・愛媛で初勝利を挙げられなかったことが、一番悔しいです。今の自分には、リングからお客さんの、応援してくれてる顔を一人ひとり見る余裕なんかありません。でも、愛媛の人の温かさや拍手を感じれて、ほんとにうれしかったです。もう一度、1から道場でも練習して、もっともっと強くなって、愛媛で、明日、松山(大会が)ありますけど、次もう1回帰ってくることがあったら、必ず自分が勝って、最後を締めたいと思います。ありがとうございました」

大岩「ここが藤田の地元とか関係ない。ただただ勝ちにいって、引き分けでした。それだけです。クソッ……。まだまだです。ありがとうございました」

▼第2試合 30分1本勝負
『BEST OF THE SUPER Jr. 28』公式戦
マスター・ワト 〇(4勝6敗=8点)
vs
BUSHI ×(4勝6敗=8点)
11分15秒 RPP→エビ固め

■試合後バックステージコメント

ワト「(※自らに言い聞かせるように)よしッ! 4勝目……。おとといの試合で、優勝は遠のいた。いやでも、俺は関係ない。そりゃもちろん、優勝したいって気持ちはずっと、ずーっと最初から変わんない。けど、難しい中でも俺は、全力で、気を抜かずに最後まで全力で闘っていく。BUSHIと最後、2勝先にされてて勝ちたかった相手だから、今日勝ったことはすごく、すごくうれしいです。よし、この調子で次、最後(の公式戦対戦相手は)DOUKI。2勝したからといって、俺は気を抜かない。最後の最後まで叩き潰す。どんだけDOUKIが強くても、俺は絶対に最後まであきらめずに闘ってやる。そして、勝つのは俺だ」

BUSHI「(※左ワキ腹を押さえるようにして引き揚げてきて、ガクッと片ヒザを着き)最悪だよ。なめすぎてた……。川人(ワト)、お前のRPP、初めてくらったよ。あと1試合、あと1試合でこの『(BEST OF THE)SUPER Jr.』、終わっちゃうんだよな。このまま、何も爪痕を残せないまま終わるわけにはいかないんだ。次につながる、何かを見つけないと……」

▼第3試合 30分1本勝負
『BEST OF THE SUPER Jr. 28』公式戦
ロビー・イーグルス 〇(6勝4敗=12点)
vs
金丸 義信 ×(4勝6敗=8点)
12分23秒 ロン・ミラー・スペシャル

■試合後バックステージコメント

ロビー「“I CAN’T”(できない)ではなく、“YES I CAN-EMARU”(イエス・アイ・キャネマル)と胸を張って言いたい。ドン・マーネル(PWAのレスラー)が聞いたらおもしろがるだろうな。一点集中攻撃もそうだし、相手へのダメージへの与え方もあいつの戦術は俺とよく似てる。だから優勝決定戦進出の明暗を分ける公式戦の一つとして、今日はとてもキツかった。でもこれこそ俺が『BEST OF THE SUPER Jr.』で望んでた理想通りの勝負だ。だからサンキュー、ノブ。サンキュー、カネマルさん。俺が思ってた通りにヒザを狙ってきて、ゴングが鳴る前から攻撃を仕掛けてきて、痛めつけてきた。すべて俺の予想通りだった。礼を言いたいくらいだ。次の最後の公式戦に100%の状態で臨むなんてフェアじゃないだろう。ダメージを負いながらビッグマッチに進むなんて、俺らしい展開じゃないか。ヒロムは今日のメインだな。今現在の成績はよくわからないが、俺より少し上か? 同点なのか? ヒロム、今年のメットライフドーム、俺はIWGPジュニアチャンピオンとしてベルトを懸けて全力で闘った上で、お前からギブアップを取った。『BEST OF THE SUPER Jr.』最後の公式戦の舞台はヒメジ、ヒョーゴ。全力で立ち向かう。10試合もやってきて体はもうボロボロだ。でも、何度も何度もこんな痛みは味わってきた。次でさらにもっとボロボロになるだろうけど、初めてのことじゃない。だから、もう準備はできてる。TIME BOMBの爆発は不発に終わる。(不発弾の)煙が消えたとき、そこに立っているのはただ一人、“スナイパー・オブ・ザ・スカイ”“タクティシャン”“ハイフライング・ヒットマン”“オジー・ウィズ・ザー・アモー”“サザン・クロス・シャープシューター”だ。最後の一発をお前に放つ。そして(ヒロムとの対戦が)が終わったら、優勝決定戦のためにもう一つ弾丸をリロードしないといけないな。オーストラリア、フィリピン、日本、アメリカ、イギリス、メキシコ、世界各国のファンが俺を応援してくれている。ロビー・イーグルスがこの『BEST OF THE SUPER Jr. 』を制覇する」

※金丸はノーコメント

▼第4試合 30分1本勝負
『BEST OF THE SUPER Jr. 28』公式戦
YOH 〇(6勝4敗=12点)
vs
エル・ファンタズモ ×(5勝5敗=10点)
14分32秒 ファイブスタークラッチ

■試合後バックステージコメント

YOH「(※長い沈黙ののち)選択肢はさ、一つしかねぇんだよ……。なぁ……なぁ……SHOくん…………ケンカしようぜ……」

ファンタズモ「(※フロアに座り込み、壁にもたれかかりながら)何だよこれは! サドンデスに自爆し、これで俺の『(BEST OF THE)SUPER Jr.』がおしまいだと? Oh、GOD! 皮肉なもんだぜ。これを見てるお前らに、なんて説明すればいいんだ? もしスポーツジムでワークアウト(ウエートトレーニング)したことがあれば、45パウンド(約20キロ)のプレートの重さはわかるよな。もしそれが自分の素足に落ちたとしたらどうなる? とてつもない痛みで叫ぶだろ。今まさにその状態だ。しかも俺は4カ月間、毎日その45パウンドの重みと痛みを感じながら闘ってた! いやまぁ、これはあくまでも例えだけど。
どうすりゃいいんだ……。でもまだ、残り一つある。ニュージャパンのリングで初めてシングルでやる相手だ。あいつには1回、RevPro(イギリスの団体)で試合をして俺が勝ってるし、タッグマッチでは何度も倒してきた。なのにあいつは、この俺がまだ一度も手にしたことがないIWGPジュニアヘビー級のベルトを現在巻いてる。俺は頭は良くないけど、このリングの流れくらいはわかってるよ。もし俺があいつに勝てば、ベルトに挑戦できる。最後の公式戦でエル・デスペラードに勝つ。それが何よりも大事だ。なんとしてでも勝つしかない……」

➡次ページ(後半戦)へ続く

<写真提供:新日本プロレス>

▼第5試合 30分1本勝負
『BEST OF THE SUPER Jr. 28』公式戦
石森 太二 〇(6勝4敗=12点)
vs
SHO ×(6勝4敗=12点)
13分30秒 逆さ押さえ込み

■試合後バックステージコメント

石森「(※右ふくらはぎを押さえ、ヒザを着いて)SHO、悪いな。俺が4敗もしてなければ、勝ち譲ってたけど……。俺も決勝いきてぇんだ、なぁ。最後まで望みは捨てねぇ。しっかし大丈夫か、あいつ? 仕掛けた俺が痛ぇよ。さぞかし、あいつのボール(急所)は……ヘヘヘへ……。まぁいい。次は、田口……田口……。ってかなんで! 最後に、あんな意味不明な行動する田口なんだよぉ……。前回のシングル知ってる? 散々な目に遭った。ほんとに……。もう落とせない。落とせないぜ……」

SHO「(※終始、股間を押さえながら)オイ、勘違いすんなよ。オイ、俺は同じ仲間として、譲ってやったんだ。勘違いすんなよ。俺は譲ったんだよ、優しいからよ。オイ、俺で何敗目だ? 4敗目? 俺は一切、悪くない。これはすべて、ここ愛媛のせいだ。クソが。クソ田舎。愛媛? 南予地方? オイ、クソ田舎。俺が負けたのも全部、この愛媛のせいだ。クソが……。ああ? まぁいい。今のチャンピオンと去年の覇者に、俺は余裕で勝ってんだ。あいつら秒殺してんだよ。だからよ、次のヤツも同じように秒殺して。決勝いくのは俺だ。どっちにしろ、決勝いくのは俺なんだよ。オイ両国、誰が上がってきてもいいぞ。誰でも相手になってやる、誰でも。まばたきする間に倒してやる。全員、俺の死体コレクションだ……」

▼第6試合 30分1本勝負
『BEST OF THE SUPER Jr. 28』公式戦
田口 隆祐 ×(4勝6敗=8点)
vs
エル・デスペラード 〇(6勝3敗1分=13点)
18分11秒 ヌメロ・ドス

■試合後バックステージコメント

デスペラード「(※フロアに座り込んで)あぁ、チキショー……勝ったのに勝った気がしない。いやぁ……。あぁ、クソッ。ああ、クソーッ。勝っても負けてもくわれるってなんだよ? チクショー……。いいか、次は、俺が結果もちゃんと内容も、印象も残して俺が勝つ。今日なんかオメェ、田口にいいようにやられたとしか思えねぇよ。クソーッ……。(※股間を押さえて立ち上がりながら)最後のこれも狙ったのか事故なのかわかんねぇし。おっかねぇなぁ、田口……。でも優勝すんの、俺だぞ。説得力ないままだけど……」

田口「完全。脱落……『(BEST OF THE)SUPER Jr.』……。しかしチャンピオン相手にやはり、小細工は通用しなかったって感じですね。やはり、チャンピオンは落ち着きがあって、堂々としてます。やっぱりチャンピオンですね。IWGPジュニアのチャンピオンていうのはやっぱり、大きいですね、存在は、ハイ。しかし、結果は負けましたけど、内容では非常に収穫がある試合でしたし、ここまでもそういう試合ができてますんで。最後に、はい、しっかりね、締まりよければすべてよしなんで、はい。しっかりキュッとね、最後は……しっかり締めて……フィニッシュしたいと思います。(IWGPジュニア)タッグ(挑戦)ですね。タッグにじゃあ気持ちを切り替えて。第69代目指して、挑戦表明していきたいと思います、はい。タッグにいきます……。次の石森戦、まだ(優勝決定戦進出の可能性は)あるのかな、石森? 相手の大事な試合こそ、こっちは全力でぶつかっていかないと、失礼ですから。厄介な相手が最後に残ってたなと、思わせるような試合をしたいと思います」

▼第7試合 30分1本勝負
『BEST OF THE SUPER Jr. 28』公式戦
高橋 ヒロム 〇(6勝3敗1分=13点)
vs
DOUKI ×(2勝8敗=4点)
20分34秒 TIME BOMB→片エビ固め

■高橋ヒロム選手のマイクアピール

「オイ!オイ!オイ、DOUKI!オマエ、まだフリーで新日本のリングに上がってんのか?もう誰がどう見ても立派な新日ジュニアだぜ。またやろうぜ!よっしゃ勝ったーッ!八幡浜では初開催でしょうか?12月15日、もちろん『SUPER Jr』がメイン。そしてこのオレ、ヒロムちゃんが『BEST OF THE SUPER Jr』2連覇すると思う人、拍手!

おお、いるね、いるね。オイオイ、拍手してくれなかった人、もしかして今日、DOUKIのことを応援してたのか?ヒロムちゃんが優勝するのを求めてないのかな?もう一回聞きたいな。ヒロムちゃんが2連覇すると思う人、拍手!いや、ヒロムちゃんが2連覇してほしいと思う人、拍手!いい!八幡浜のこの熱いエネルギーをオレが両国国技館に持っていくぜ!

そしてヒロムちゃん、2連覇まであと2試合。もっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっと楽しもうぜーー!」

■試合後バックステージコメント

ヒロム「(※興奮状態で足早にコメントスペースに入ってきながら)よし、よし、よしッ! なんて順調なんだ。2連覇に向かってなんて順調なんだ。俺はテンション上がってきた! 俺は勝てば勝つほど、客が盛り上がれば盛り上がるほど、ヒロムちゃんのテンションは無限大で上がっていく! どれだけ疲れてようが、どれだけ痛かろうが、ヒロムちゃんのテンションはな、どんどん上昇していくんだ! そう、この、この力だ。この力が俺にはもっと必要だ! つまり、あと1試合、あと1試合勝てば……まぁでも、正直、神頼みなところはあるのかな? ちょっとそのへんはわからない。俺は全勝できたわけじゃないからな。3つ負けて、1回引き分けか……。周りの状況、正直その点数がどうのこうのとかは、正直わからない。でもとりあえず、勝たなきゃいけないことだけはわかる。勝てば…………とりあえず勝つしかない。俺にはそれしかないってわかってる。そして勝ったときには、さらにこのテンションは上昇する。そしてもし、決勝にいけるのであれば、さらに上昇し、俺に勝てるわけがない。間違いなく2連覇だ。
DOUKIに対しては、リング上で言ったことがすべてだ。もう、新日ジュニア支えてんだよ。支えてるうちの1人なんだよ。『高橋ヒロムを倒して、初めて人生に意味を持つ』と言ったな。オイオイオイ、お前、2戦目か3戦目、YOHを倒した時なんて言った? 『自信を持て』と。そう言ったんじゃないのか? そっくりそのまま返すよ。自信を持てよ。その思い、気持ちはうれしいけど、その考え方、間違ってるぞ。その考え方のうちは、このヒロムちゃんには間違いなく勝てないだろう。勝つことはできない。技術、それで上回っても、ヒロムちゃんには勝てない。なぜなら、スーパーポジティブハイテンションマンだからだ。ただそれだけが、俺の取り柄だ。唯一の取り柄。
さて、あと1勝というところで、対戦相手はロビー・イーグルスだ。節目節目で出てくるな、ロビー・イーグルス。俺の輝かしい復帰、そしてタイトルマッチで俺がチャンピオンになろうとする時、あいつはいつも俺の前にいる。j反対側に立ってる。そして必ず邪魔をしてくる。そう、ロビー・イーグルスはシンプルに強い! 行動(が)面白い面白くない、そういうことは別にして、ものすごく強い! ただこの『(BEST OF THE)SUPER Jr.』はそれでいい。ただただ強い人間が、勝つ。でもな、プラス・アルファは必要だぞ。俺のスーパーハイテンションが最後に笑うんだ……」

DOUKI「(※壁にもたれて座り込み、しばらくの沈黙ののち口を開く)ヒロム……クソッ……。試合内容は……試合内容はハッキリ言って、全然覚えてねぇんだけど、また、試合終わった後、それがヒロムを見上げてたことは、それは覚えてる。また同じ光景だ。3回試合して、3回ともやられてる。試合前にな、ツイッターでなんか言ってたな。『お前は顔じゃない』って言われてるようで、すごく悔しかったからさ、全力でぶちのめしてやろうと思ったんだけど、今日もまたおんなじ結果か……。チキショー……。試合前、『お前を倒さないと俺の人生、価値がない、意味がない』って言ったな。今でもそう思ってる。まぁ、今日負けたから、まだまだ生きがいはあるな、お前を倒すっていう……。俺の生きがいはまだあるわ……。(公式戦)最後の対戦相手は誰? (※集まっている報道陣から答えは返ってこず)知ってるよ。ほんとは全部知ってんだよ。マスター・ワトだろ。お前が帰国してきたとき、クソ生意気なイキったガキが(帰って)来たと思ったけど、最近、なかなか男の顔になってきたじゃないか。(※立ち上がりながら)ワト、明日な、何試合目か知らねぇけど、(※控室に歩を進めながら)俺たちが主役にならなきゃいけねぇな……」

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<写真提供:新日本プロレス>

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