大東文化大学、「全国書道展」を初のVR化 バーチャル展示サイトで公開中

大東文化大学は、2021年11月27日・28日に開催した「第62回全国書道展」を初めてVR化し、バーチャル展示サイトで公開している。ウェブ上に会場が再現され、文部科学大臣賞から大東書道大賞までの約200点の作品については、高解像度画像の閲覧が可能。書道展の360度バーチャルツアーが楽しめる。

大東文化大学は、「書道の振興と書技の向上」を目的として、1959年から全国書道展を開催している。2020年は新型コロナウィルスの蔓延に伴い開催を延期したが、第62回となる今年は感染症対策を十分に行った上で開催。国内外より1万7277点の応募があり、その中から特別賞作品のみを板橋キャンパスで展示した。

そして今回、会場に足を運べなかった人たちのため、また「混沌とした状況下だからこそ『書の力』をデジタル上でも多くの人に感じてもらいたい」との思いから、第62回全国書道展をVR化しバーチャル展示サイトで公開することにした。

展示サイトの制作には、現実空間を3Dで再現するクラウドサービス「Matterport」を利用。AI機能を搭載した赤外線カメラで会場を360度スキャニングし、3Dウォークスルーが可能な空間を実現。閲覧者はサイト内の空間を自由に移動でき、書道展の360度ヴァーチャルツアーを楽しむことができる。

また、文部科学大臣賞から大東書道大賞までの約200点の作品については高解像度画像の閲覧が可能。作品下部に付けられたピンをクリックすると、作品のデジタル写真が表示され、細部まで堪能できる。サイトはスマートフォンやタブレットからも鑑賞することができ、自分に合ったペースで展示を楽しむことできる。

参考:【大東文化大学】第62回全国書道展 ヴァーチャル展示サイト

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