パキスタン出身女性のグラミー・ノミネートは史上初、アルージ・アフタブがヴァーヴ・レコードとの契約を発表

©Titouan Massé

2021年4月にニュー・アムステルダム・レコードから発表したアルバム『Vulture Prince』が今年度のグラミー賞最優秀新人賞と最優秀グローバル・ミュージック・パフォーマンス賞にノミネートされている、作曲家/シンガー・ソングライターのアルージ・アフタブが、ジャズの名門レーベル「ヴァーヴ・レコード」と契約したことを発表。

パキスタン出身のアルージ・アフタブは、バークリー音楽大学を卒業し現在はニューヨークを拠点に活動。これまでテリー・ライリーやアビダ・パルヴェーンなどの楽曲を演奏し、リンカーン・センター、ル・ポワソン・ルージュ、ニューヨーク近代美術館などで演奏を重ねてきた。

2018年に発表した「Lullaby」は、NPR「21世紀を生きる女性による最優秀楽曲」、NYタイムズ紙「ベスト・クラシカル・ミュージック・トラックス・オブ・2018」に選出。

クラシックのミニマリズムとニューエイジ、エレクトロニック・トランス、ジャズの間を浮遊するような音楽が特徴で、グラミー賞にパキスタン出身の女性がノミネートされるのは史上初の快挙。

ピッチフォーク、NPR、ペーストの「ベスト・オブ・2021」にも選出、NYタイムズ紙は「パキスタンに生まれ、現在はブルックリンに住むアロージ・アフタブは、古代の詩の形式であるガザルを西洋に向けて発信している。この歌は2つの世界の架け橋ではなく、独自の世界を創り出している。」とレヴューで絶賛。バラク・オバマ元大統領が発表した「サマー・2021・プレイリスト」にも選出され話題を集めていた。

ニュー・アムステルダム・レコードの共同アーティスティック・ディレクター、ジャッド・グリーンステインは「アルージと2枚のアルバムを制作できたことは、私たちにとって大きな喜びでした。彼女は今日活躍している最も幅広い創造性を持ったアーティストの一人であり、私たちが常に深く尊敬しているレーベルであるヴァーヴとの新しい関係の下で、彼女がどのように発展していくのか期待しています。」

続けて、ヴァーヴの最高責任者ジェイミー・クレンツは「アルージをヴァーヴ・レコーズのファミリーに迎えることができて、とても誇りに思います。アルージは今回のノミネートで歴史に名を残しました。今後さらに多くのリスナーに彼女の音楽に触れてもらう機会を作る手助けができることを楽しみにしています。」とコメントを寄せいてる。

また、米公共ラジオ放送 NPRの人気企画「タイニー・デスク・コンサート」のパフォーマンス映像が公開。ブルックリンにあるタウンハウスで撮影され、才能豊かなアーティストたちを彼女がリードしながら音楽を紡ぎあげていく様子が映し出されている。

<動画:Arooj Aftab: Tiny Desk (Home) Concert

■リリース情報

アルバム『Vulture Prince』

アルージ・アフタブ『Vulture Prince』発売中→Arooj-Aftab.lnk.to/Vulture_PrincePR

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