岡山市は「全額現金」で10万円給付 大森市長が方針表明 そのほか岡山・香川の自治体は?

新型コロナウイルスの経済対策で、政府は子育て世帯を対象に10万円相当の給付を予定しています。岡山市の大森市長は、10万円全てを「現金」で給付する方針を明らかにしました。

(岸田文雄 総理)
「まずはクーポン給付を原則として検討していただきたいと考えておりますが、地方自治体の実情に応じて、現金での対応を可能とする運用といたします」

子育て世帯への臨時特別給付金は現在、5万円の現金給付と5万円相当のクーポン券の2本立てで進められていますが、岸田総理は8日、「自治体の実情」に応じて全額を現金で給付することも認めるとしました。

岡山市の大森雅夫市長はこの臨時特別給付金について、5万円のクーポン券ではなく、全額を現金で支給する方針を明らかにしました。

(岡山市/大森雅夫 市長)
「クーポンを関係者にお配りするとなると非常に時間がかかって夏近くになってしまう。できれば現金で関係者にお配りをしたいと思っています」

KSBが岡山県と香川県の市町村に問い合わせたところ、岡山県では岡山市の他、美咲町が全額現金での給付を国に申請したいとしています。

また、早島町と西粟倉村、香川県の宇多津町と直島町が全額現金での給付を検討していますが、いずれも「国の詳しい説明を待ちたい」としています。

全額現金を検討したい理由としては「迅速かつ住民が利用しやすいため」「クーポン券の作成は事務の負担が大きい」などの意見が聞かれました。

その他の自治体は「検討中」としています。「検討中」の自治体からは、「地方自治体の実情のことばの意味があいまいで分からない」「国が認めるなら全額現金給付に切り替えたい」などという声が上がっています。

児童手当を受け取っている世帯などへの5万円の先行給付は、12月中に行われる予定です。

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