フェラーリ、育成ドライバーのシュワルツマンをアブダビF1テストに起用

 フェラーリ・ドライバー・アカデミーは、メンバーであるロバート・シュワルツマンが、シーズン終了直後のF1アブダビテストで、スクーデリア・フェラーリとハースの両方で走行すると発表した。

 最終戦アブダビGP後の火曜と水曜に2日間にわたり、F1合同テストが実施される。このテストでは各チームが2021年仕様のマシンに若手ドライバーを乗せる必要がある。また、2022年に導入される18インチタイヤのテストをミュールカーを使用して行う。

 今年FIA-F2選手権に参戦するシュワルツマンは、2020年アブダビF1テストにフェラーリから参加。今年1月にはフィオラノで、9月にはイモラで、2018年型F1マシンSF71Hで走行する機会を与えられた。来週のアブダビで彼は今季型F1マシンに乗ることになる。

2020年F1アブダビテスト ロバート・シュワルツマン(フェラーリ)

 11月にハースは、シュワルツマンをアブダビF1テストに起用することを発表。12月8日にフェラーリは、スクーデリアでも彼を走らせることを明らかにした。フェラーリはシミュレータードライバーのアントニオ・フォコも起用すると述べている。

「またスクーデリア・フェラーリとテストができることを心の底からうれしく思う」と22歳のシュワルツマンは語った。

「このF1マシンをドライブできるのは光栄なことだが、大きな責任も伴う。だからフェラーリが僕に信頼を寄せてくれていることをとても感謝している」

「チームのためのデータ収集で良い仕事をすることを目指す一方で、できるだけ楽しむことにするよ」

 アブダビで開催されるFIA-F2選手権の最終ラウンドに臨むにあたって、現在シュワルツマンはランキング2位で、首位のオスカー・ピアストリとは51.5ポイント差となっている。

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