中国の新規融資、11月は市場予想ほど増えず 社会融資総量も増加

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[北京 9日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)が9日発表した11月の新規人民元建て銀行融資は1兆2700億元(2001億9000万ドル)と、前月の8262億元から増加したものの、市場予想には届かなかった。

ロイターがまとめたアナリスト予想では1兆5600億元に増加すると見られていた。前年同月は1兆4300億元だった。

住宅ローンを中心とする11月の家計向け融資は7337億元で、前月の4647億元から増加。企業向け融資は5679億元で、前月の3101億元から増加した。

キャピタル・エコノミクスのジュリアン・エバンス・プリチャード氏はリポートで「借り入れコストの引き下げと住宅市場の下支えに向けた取り組みが強化されていることを踏まえると、信用の伸びは今後数カ月でさらに小幅に加速する可能性がある」と指摘。

その上で「当局は景気減速ペースを緩和したい一方、巨額の債務を懸念しており、依然として両者のバランスを取ろうとしているようだ。このため、経済成長を著しく押し上げるような融資の急増は予想していない」と述べた。

バークレイズは、公開市場操作の金利、中期貸出制度(MLF)金利、最優遇貸出金利(ローンプライムレート、LPR)が2022年3月までに5─10ベーシスポイント(bp)引き下げられると予想。預金準備率も同年第1・四半期に1回引き下げられる見通しという。

シティは2022年第2・四半期の25bp利下げを予想。来年中に預金準備率が1回引き下げられるとの見通しを示した。

マネーサプライM2の前年比伸び率は8.5%で市場予想の8.7%を下回った。10月は8.7%だった。

11月末時点の元建て融資残高は前年比11.7%増と、前月の伸び率(11.9%)から鈍化した。市場予想は11.9%増だった。

11月の社会融資総量残高の伸び率は前年比10.1%で、10月の10.0%から小幅加速した。

社会融資総量には、通常の銀行融資以外の新規株式公開、信託会社の融資、債券発行などが含まれる。

11月の社会融資総量は2兆6100億元で、10月の1兆5900億元から増加。ロイターがまとめたアナリスト予想は2兆7000億元だった。