高校にキッチンカー集合 出来たての味に生徒笑顔 神奈川・横須賀で支援企画

ワッフルを販売するキッチンカーの前には長い列ができた=三浦学苑高校

 三浦学苑高校(横須賀市衣笠栄町)に9日、5台のキッチンカーが集まった。新型コロナウイルス禍で学校行事が相次いで中止になる中、生徒会のメンバーが地元事業者支援を兼ねて企画。生徒たちは思い思いに出来たての味を楽しんでいた。

 出店したのはワッフル、焼飯、塩焼きそば、カレーなどのキッチンカー。感染防止策を取りながら午前11時から2時間、校内の通路で販売した。

 同校は今年、文化祭などの行事が軒並み中止となった。「全校生徒が笑顔になるイベントを」と、生徒会の泉谷碧人さん(16)、川口莉菜さん(15)の1年生2人が新たなイベントを企画。生徒へのアンケートを基に、キッチンカーの普及を図っている市の協力で出店者選びやメニューを調整した。出店者の厚意でメニューはすべて500円以内に抑えてもらった。

 この日は期末試験の最終日。キッチンカーの前にはテストを終えた生徒たちが続々と集まった。パンケーキを販売した「BLUE MOON」の松原佐知子さん(53)は「コロナ禍で一時は売り上げが半分に落ち込んだ。応援しようという生徒たちの気持ちがうれしい」と感謝していた。

 川口さんは「みんなに喜んでもらえて大成功。この経験を今後の生徒会活動にも生かしたい」と満足そうだった。

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