冬の朝の風物詩 気嵐予報

雲と霧が同じものだと知ったのは、大人になってからです。理科の先生はちゃんと教えてくれていたはずですが、私の記憶には定着していませんでした。
雲と霧の違いは空気中に浮かんでいるか、地面に接しているかです。
したがって、高い山に雲がかかっているとき,ふもとにいる人には雲に見えますが、登山中の人にとっては霧になるわけです。
そして、霧の一種には「気嵐」というものがあります。
気嵐は海面から立ち上る水蒸気が冷たい空気に触れて発生する霧のことで、主に冬の北日本で見られることが多いです。
ウェザーマップでは気仙沼の気嵐予報を出していますが、あすの可能性は「中」。晴れて穏やかな朝となりそうですので、幻想的な冬の風物詩を見られるかもしれません。
そのほかの各地も、今週末は太平洋側を中心に晴れる所が多くなりそうです。

気象予報士・多胡 安那

画像について:10日午前11時の衛星画像。

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