【ドラッグストア協会】池野会長「ドラッグストアの調剤、かなりのスピードで伸びる」/「薬剤師の質向上の方針明確化で」

【2021.12.10配信】日本チェーンドラッグストア協会は12月10日に今年最後となる会見を開き、今後の事業計画などを公表した。この中で会長の池野隆光氏は、ドラッグストアの調剤に対して「在宅を含めて質が問われることになる」とした上で、「質への方針を明確にしていくことで(ドラッグストアの調剤は)かなりのスピードで伸びると思う」との感触を示した。

会見で記者から今後のドラッグストアにおける調剤の見通しを聞かれると、池野隆光会長は「ドラッグストアで調剤を併設する企業が増えている。薬剤師の採用が比較的容易になったことが大きい」と足下の現状を説明。

その上で、「(ドラッグストアの調剤規模は)1兆円にいったが、これから高い伸び率が予想される。今後は、その質がどうなのかが問われることになるだろう。在宅領域を含めて、薬剤師の質をどう高めていくか、質への方針を業界も明確にしていくことで、かなりのスピードで処方箋を受ける率が高くなると思っている」と述べた。

なお、同日の会見で協会は今後の事業計画を以下の通り公表した。

1、全体的目標
「尊敬される企業集団を目指す」
「2025年にドラッグストア業界を10兆円産業にする」

2、基本テーマ
1)「尊敬される企業集団」としての協会活動の推進
2)予防・治療・介護の拠点たるドラッグストアづくりを目指す
3)業界全体でのSDGsの取り組みを推進する
4)業種を超えた業界団体連携による情報共有を図る
5)「街の健康ハブステーション」機能確立へ具体的な取り組みを進める
6)調剤、介護、食と健康の普及拡大、健康寿命延伸の研究を進める
7)医薬品登録販売者の社会的地位の確立と向上を目指す
8)地方自治体各部署との連携強化のための活動を行う
9)JAPANドラッグストアショーを通じて業界の重要性啓発を推進する
10)日本ヘルスケア協会と共にドラッグストアの存在価値向上へ連携を図る

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