世界貿易センター・ジブラルタルとパートナーがアフガニスタンの人道的救出活動に資金提供

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【ジブラルタル2021年12月10日PR Newswire=共同通信JBN】世界貿易センター・ジブラルタル(World Trade Center Gibraltar)とパートナーの小さなチームは「魔法のじゅうたん作戦」と名付けた大胆な秘密作戦を成功させ、アフガニスタンのカブールで33人の子供、新生児を含む92人を、エスカレートする差し迫った危険から救った。

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避難民の中には、動物保護団体「メイヒュー・ロンドン」(メーガン・マークル妃がパトロン)の国際部門の元スタッフとその扶養家族60人、北大西洋条約機構(NATO)や国防省(MoD)の元連絡役、獣医師チームとその家族が含まれている。

8月末に米軍主導で撤退が完了して以来、民間資金によって実行された最大規模の人道的避難作戦となった今回の人道支援活動は、経験豊富な救出チームが、敵意が高まり、急速にチャンスが失われていく環境下、こうした人々のすぐ近くの資産や家々が襲撃されたとの目撃情報がある中で行われた。

8月15日にカブールがタリバンの手に落ちた後、世界中が混乱の中で実施されたハミド・カルザイ国際空港からの非戦闘員の避難作戦を見守った。有志連合部隊の英雄的な奮闘により、この期間内に12万人近い人々が脱出できたものの、取り残された多くの弱者が、統制不能なテログループによる報復の危険にさらされているのは明らかだった。

英国を拠点とする動物愛護運動家で、8月にカブールからPen Farthing氏と同氏の動物愛護団体「ナウザード」の従業員や動物たちを避難させた活動で世界的に知られるDominic Dyer氏が、英国の獣医やエルサレム在住の通訳と共に救出活動で主導的役割を果たした。

世界貿易センター・ジブラルタルのオーナーである実業家のGregory Butcher氏も、英国や米国の数人の個人と共に、作戦の資金調達部分で惜しみない支援をしてくれた。

アフガニスタンで暴力の激化と経済の崩壊が続く中、この複雑で危険な避難作戦は、完了までに2カ月以上かかった。国連の報告書によると、広範囲で高まっている飢餓の脅威は、冬の到来によってさらに絶望的状況になっており、何百万人ものアフガニスタン国民の生命を脅かしている。

12月8日現在、92人の避難民全員がパキスタンのイスラマバードにある宿泊施設に無事到着した。わずかな持ち物以外、全てを残したまま母国を離れ、新たな生活を始める彼らは、安堵感と悲しみと不安でいっぱいに違いない。

Dominic Dyer氏は、魔法のじゅうたん作戦が無事完了したことについて、以下のように語った。

「関係者全員にとって非常に厳しいものだったが、彼らは幸運な人々であり、少なくとも、より良い未来の可能性がある人々だ。米国、英国などの部隊がカブールから撤退し、国土のほぼ全域がタリバンの手に落ちたことで、何百万人もの人々の前途は実に暗いものとなっている。魔法のじゅうたん作戦は全ての人を助けることはできなかったが、献身的な個人の並外れた結束が、カブールの92人のためにできることをしてくれた。どの命も尊いものであり、私は今、英国をはじめとする各国に、故郷と呼べる安全な場所を探しているこれら才能ある個人に門戸を開くよう求めている」

初期段階は完了したが、ここから、さらなる努力が必要になる。英国、米国、その他の欧州諸国などの第三国への渡航書類の提出や、それらの国での宿泊施設を確保するまでの間、パキスタンにいる92人の大人と子供に食事や宿泊施設を提供するための大衆募金キャンペーンが間もなく始まるからだ。

世界貿易センター・ジブラルタルのオーナーで、救援資金の一部を提供したGregory Butcher氏は、以下のように語った。

「魔法のじゅうたん作戦では、困っている時にボランティアが奇跡的に集まってくれた。統制のとれていないテログループによる報復殺人が日を追うごとに増える中、人道上の大惨事を捉えた痛ましい写真をほとんどの人が目にしているだろう」

「私は、カナダ、英国、米国などの有志連合軍と共に仕事をし、ブリュッセルでのNATOの会議にも出席したアフガンの大佐や、カブールに拠点を置く英国の大手下請け警備会社のアフガンチームのリーダーのことを知った。彼らは皆、タリバンによる報復の危険にさらされており、同様に助け出す必要があった」

「世界貿易センター・ジブラルタルでは、大企業には、人道的活動、持続可能な開発、企業の社会的責任など、社会の中で果たすべき独自の役割があると考えている。こうした原則や価値観は、われわれの日常生活や企業活動全ての指針となる。われわれはパートナー、友人であり、われわれの使命に合致する、取り残されたコミュニティー、非営利団体、慈善団体を支援しようと努めている」

「われわれは、アフガニスタンの危機の深刻化を知り、他の人たちが、カブールで相当な危険にさらされている女性を含む人々を脱出させる方法を見つけようとしているのを聞き、支援のチャンスに背を向けることができなかった。彼らや彼らの子供たちは、何としても出国したがっていたが、出国の見込みはなかった。そこで、われわれは他の親切な人たちと協力して、計92人をアフガニスタンから脱出させようとした」

「辛抱強い取り組みでこれをやり遂げることができて、本当に良かったと思う。本当に生死にかかわる状況になっており、国際社会は今、タリバンに対し、アフガンの元治安部隊員に対する恩赦を実施するよう求めている。8月中旬以降、多数の元兵士が検挙され、処刑されたとの人権団体の報告を、つい先程読んだ。報復が始まっており、有志連合を支持した人々には、彼らを救う義務がある」

「92人がパキスタンに到着した時、もしわれわれが皆、介入していなかったら、彼らに何が起きていたのかと考えるとつらくなった。彼らの新しい生活と未来は不確実性に満ちており、今こそ、この勇気ある、国を失った、英語を話す人々を、至急、避難民再定住プログラムに組み入れる必要がある。手を貸してもらえないだろうか?」

世界貿易センター・ジブラルタルは、紛争や災害によって人生を台無しにされた人々が人生の新たな一歩を踏み出すために、資金調達と必要不可欠な支援を行っている。詳細については、eaw@worldtradecenter.gi を参照。

▽問い合わせ先
Ed Allison-Wright
eaw@worldtradecenter.gi
+350 200 400 48

ソース:World Trade Center Gibraltar