憩い、楽しむ場に 佐世保の中央公園リニューアルへ 自由提案施設を発表

民間事業者の自由提案施設を含む中央公園リニューアルのイメージ(庭建提供)

 長崎県佐世保市中心部にある中央公園のリニューアル事業を手掛ける特定目的会社(SPC)の「庭建パークマネージメント」(同市)は、園内で民間事業者が運営する自由提案施設の概要を発表した。公園は来年4月にオープンする。
 事業は中央公園のにぎわい創出が目的。同市はPFI(民間資金活用による社会資本整備)を導入し、SPCに屋内遊び場などを含む公園の整備や管理運営を委託した。SPCは民間事業者の自由提案による施設も整備するとしていた。
 施設の目玉となるキャンプ場は、車の乗り入れができる「オート」、日帰りの「デイ」、食材を持ち込める「バーベキュー」の3種類のサイトを用意する。
 「コアイノベーション施設」と名付けたスペースでは、キャンプ場の案内棟のほか、市内の菓子店「さいかい堂」がカフェなどを運営。キッチンスタジオを併設し、料理教室や商品開発、試食会にも活用してもらう。
 芝生広場や屋内遊び場のそばにある「パークダイナー」の敷地にはSPCの代表企業で造園業の「庭建」(同市)がテークアウト専門の飲食店を設置。屋根付きのフードコートを整備する。
 このほか、飲食店にはファミリーレストラン「ジョイフル」が参入し、地元特産品を使ったオリジナルメニューを提供。売店にはコンビニエンスストア「セブン-イレブン」が入る。公園の雰囲気に配慮し、いずれも外観を茶色系で統一する。SPCは「市民が憩い、親しみ、楽しむことができる場所をつくりたい」としている。


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