急逝から23年、hide実弟著書を映画化 「私にとっては、かけがえのないお兄ちゃん」

目黒ケイさんが手がけたhideさんビジュアル画像

X JAPANのギタリストで1998年に死去したhideさんの実弟・松本裕士氏(53)の著書「兄弟 追憶のhide」を原作とした映画「TELL ME ~hideと見た景色~」が2022年夏に公開されることが11日、分かった。配給元のKADOKAWAが発表した。監督は「ドラゴン桜」「時効警察」などの人気ドラマを演出し、映画「ぼくたちと駐在さんの700日戦争」(2008)、「今日も嫌がらせ弁当」(2019)でメガホンを取った塚本連平氏が務める。

X JAPANのギタリスト、ソロアーティスト(hide with Spread Beaver/zilch)として、今も日本の音楽シーンに影響を与え続けるhideさん。当時は個人マネジャーを務め、現在はhideオフィシャルマネジメント事務所の代表を務める実弟・松本裕士氏による物語の映画化。主人公である弟・ヒロシがhideの共同プロデューサー I.N.A.とともに、hideが残した音楽を世に送り出すまでの軌跡が描かれる。

松本氏は「この度は『兄弟』の映画化のお話をいただき、感謝の気持ちでいっぱいです。長い時間がたった今でも、hideが輝き続けているのは、世界を見ても稀な軌跡であり、それを支えて頂いたファンの皆様、そして関係者の皆様のおかげです」と感謝を口にした。そして「実の兄弟でありながら、ビッグアーティストと駆け出しのマネジャーという異質な関係でもありました。近しい人が旅立ってしまった時、また孤独で悩んだ時、そのような思いをした方々へ、少しでもお力になれれば幸いです。hideは伝説のアーティストではありますが、やはり私にとっては、かけがえのないお兄ちゃんなのです」と、率直な心境を寄せた。

これに合わせ、インスタグラムのフォロワー27万8000人を誇る人気イラストレーター、目黒ケイ氏が手がけたhideビジュアル画像が公開された。

1997年12月31日、X JAPAN解散コンサートのhideさん=東京ドーム

(よろず~ニュース編集部)

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