活気増す「弁慶市」 19日の開催で移転1周年

活気あふれる和歌山県田辺市扇ケ浜カッパークでの弁慶市(11月21日)

 和歌山県田辺市で毎月第3日曜に開かれている朝市「弁慶市」(実行委員会主催)が、会場を扇ケ浜カッパークに移転して、19日の次回開催で1周年を迎える。移転を機に活気が増し、売り上げも増加。オープン前から多くの客が集まっている。

 弁慶市は、地場産品を売れ筋商品に育てようと闘雞神社馬場(田辺市東陽)で1986年10月に始めた。ピーク時は70店以上が出店していたが、次第に20店前後にまで減少。新規出店と顧客の開拓を目指し、昨年12月に会場を移転した。

 前回(11月21日)開催時に来場者にアンケートしたところ、3割が「扇ケ浜への移転後に来るようになった」と回答。来場者は2回目以上のリピーターが8割。来場のきっかけは「買いたいものがあった」が56%を占めた。

 時間別の来場者数推移を調べたところ、来場1261人中、約半数の616人がオープンの午前8時から1時間以内。うち、204人はオープン前に訪れていた。

 以前はオープン後1時間が「勝負」といわれたが、移転後は午前9時半から11時にもピークがあり、ここで4割近くが来場している。来場のきっかけでは「何となくのぞきに来てみた」も25%おり、移転の効果がこうした部分にも表れている。

 出店者アンケートでは、約3割が「予想以上に売り上げがあった」と回答。扇ケ浜で開催するようになり「活気が出た」「売り上げが上がった」「客層が変わり、売れ筋も変わった」など移転を支持する声が多く、「今後もぜひ参加したい」が8割を占めた。移転以降は毎回30店前後が出店している。

■プレミアム商品券販売 当日お得に使える

 実行委は19日の弁慶市で当日限定のプレミアム商品券を販売する。商品券は1セット当たり300円券4枚つづりで千円。弁慶市の会場でのみ使用できる。当日午前8時に会場本部で販売開始、400セット限定で売り切れ次第終了。購入は1人2セットまで。

 出店は約40店の予定で、弁当、すし、野菜、干物、雑貨などのほか、神島高校の商品開発プロジェクト神島屋による梅焼き鳥などがある。

© 株式会社紀伊民報