12日(日) 日本海側は雨風強まる 太平洋側も風強く 日中は11月頃の気温に

 あす12日(日)は日本海側で次第に雨や風が強まり、荒れた天気となるおそれがある。夜は寒気が流れ込み、雨が雪に変わる所がありそうだ。太平洋側は晴れ間があるが、沿岸を中心に風が強まる見込み。
 気温は高めの状態が続き、日中は11月頃の陽気となる所が多くなりそうだ。

12日(日)の天気 日本海側は雨風強まる 夜は次第に雪に 太平洋側も風強く

 12日(日)朝には日本海に低気圧が発生し、夜にかけて急速に発達しながら北海道付近へと進む見込みだ。午後は、低気圧からのびる寒冷前線が午後に北・東日本付近を通過する予想。
 北~西日本の日本海側や北日本太平洋側では次第に雨の範囲が広がり、北陸以北の日本海側を中心に雷を伴って降り方が強まるおそれがある。竜巻などの激しい突風やひょうにも注意が必要だ。
 さらに、前線通過後の夜以降は、日本海側で急速に冷たい北寄りの風が強まって強い寒気が流れ込み、北陸から北の日本海側では雨が次第に雪に変わる見込み。

 一方、太平洋側では前日と比べると雲が増えるものの、午前を中心に日差しがありそうだ。
 ただ、本州の南の海上を進む低気圧の影響で、関東では夕方から夜にかけて、沿岸を中心に雨の降る可能性がある。

12日(日)の気温 日中は11月並みの陽気続く

 日本付近の上空に流れ込んでいる暖かい空気の影響などで最低気温・最高気温ともにこの時期としては高くなりそうだ。
 朝の最低気温は前日と同じかやや高く、7℃前後の所が多い予想。
 最高気温は前日と同じくらいかやや低くなる所が多いものの、各地で11月並みの気温となる予想だ。東京都心では、きょう11日(土)は15.4℃まで気温が上がったが、あす12日(日)は17℃まで上がり、11月中旬並みの陽気となりそうだ。
 夜は次第に寒気が流れ込み、北寄りの風も強まるため一気に寒さが増す見込み。

週明けは寒気南下 北日本は猛吹雪のおそれ

<13日(月)>
 日本付近は一時的に強い冬型の気圧配置となり、強い寒気が流れ込む見込み。標高の高い山で雪を降らせるような寒気に日本列島が広く覆われ、平地でも雪を降らせるような強い寒気が北陸付近まで南下する予想。
 北・東日本日本海側は広く雪が降り、北日本太平洋側でも雪の降る所がある見込みだ。西日本の日本海側は雨が降り、山沿いや山地を中心に雪となる見通し。一方、東・西日本の太平洋側は広く晴れるが、西日本では日本海側から雪雲や雨雲が流れ込む所がありそうだ。
 また、全国的に風が強まる見込み。特に、北日本では暴風が吹いて猛吹雪となるおそれがあり、吹きだまりによる交通への影響や高波等に警戒が必要だ。大雪や着雪、なだれにも注意が必要。

<14日(火)>
 北日本を中心に冬型の気圧配置となるが、東・西日本は高気圧に覆われる予想。北日本日本海側は寒気の影響で雪や雨が残るが、北日本太平洋側と東・西日本は晴れる所が多くなりそうだ。
 ただ、二つの高気圧の間に位置する関東では湿った空気が流れ込みやすく、沿岸で雲が広がりにわか雨の可能性がある。

<15日(水)>
 北日本付近で弱い冬型の気圧配置が続き、北日本や東日本の日本海側は雲が広がって雨や雪の降る所がありそうだ。その他は高気圧に覆われて広く晴れる見込み。

<16日(木)>
 北日本付近は引き続き弱い冬型の気圧配置となり、北陸以北の日本海側を中心に雪や雨が降りそうだ。
 また、西日本付近で低気圧が発生して東進する予想で、西日本や東海で雨が降り、関東や北日本太平洋側も次第に雲が増える見通し。

<17日(金)>
 日本海側は寒気の影響で雨や雪が降る見込み。太平洋側も、本州南岸を進む低気圧の影響で雨の降る所がありそうだ。

<18日(土)>
 冬型の気圧配置となり、中国地方から北海道の日本海側を中心に雪が降るが、そのほかは太平洋側を中心に晴れる見込み。

<気温>
 13日(月)~14日(火)を中心に師走らしい寒さが戻る所が多くなりそうだ。東京都心では、14日(火)は日中でも9℃までしか上がらない予想。ダウンコートが必要な寒さとなる見込み。

(気象予報士・宮崎由衣子)

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