穏やかな年末年始を 合同で年末特別警戒 糸魚川署など関係団体

 年末を迎えるに当たり、糸魚川警察署、糸魚川市消防本部、糸魚川市、糸魚川地区交通安全協会などは10日、同市一の宮1の市民会館エントランスで年末合同特別警戒の出発式を実施した。

 関係機関が一堂に会しての出発式は初めての試み。防犯、防火、新型コロナウイルス感染防止、交通事故防止対策の呼び掛けを連携して行った。

 出発式で米田徹市長は、22日で発生から丸5年となる駅北大火などに触れ「皆さんの力で何事もなく年を越せれば」などと願った。糸魚川署の内山嗣久署長は「穏やかな年末年始を迎えられるように、しっかりパトロールを」などと呼び掛けた。

市内パトロール車両を拍手で送り出す出席者(10日午後5時前、市民会館前)

 引き続きパトカー、消防車など計11台で市内パトロールを展開。参加団体の総勢約50人が糸魚川駅周辺の飲食店、スナック・バー、約110店舗をPR巡回し、店主らに防犯、防火、新型コロナウイルス感染拡大防止、飲酒運転防止などへの協力を要請した。

 駅北大火で全焼した同市大町1の重寿しには、関係4機関が合同巡回した。谷村潔店主(49)は、説明を聞き「あんな思いは二度としたくない。火を扱う心構えは大事にしたい。感染防止にも気を使っている」などと話した。

約50人が参加し糸魚川駅周辺の飲食店などで行われたPR巡回(10日午後5時すぎ、重寿し)

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