【MLB】「右直と思いきや」 大谷翔平の超低空弾に595登板左腕が断言「本物の本塁打打者」

28号2ランを放ったエンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

前田幸長氏がメジャー自己最低角度18度の28号を解説「まさかと思いました」

エンゼルス・大谷翔平投手が今季中に放った衝撃の一発を振り返るインタビュー企画。巨人などで通算595試合登板した前田幸長氏がピックアップしたのは、6月29日(日本時間30日)の敵地・ヤンキース戦で放った右越え28号2ランだ。

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「あれが入っちゃうのか」。前田氏が目を丸くして振り返るのにも理由がある。打球角度18度と極端に低かったからだ。打球は失速することなく、あっという間に右翼席へ。「ライトライナーと思いきや入っちゃうというね。まさかと思いました。大谷選手は他の選手が本塁打にできないのを本塁打にしている」と振り返った。

角度18度は大谷にとってもメジャー最低だった。内角高めの95マイル(約153キロ)直球を攻略した“超低空弾”。前田氏は「大谷選手の凄さは150キロ後半の球に(始動などが)遅れても打ち返せる力がある。ラインドライブの打球は普通スタンドには入らないですから。それでも本塁打にするのは本物の本塁打打者です」と解説した。

別名「ルースの建てた家」と呼ばれるヤンキー・スタジアムでは今季3本塁打を放った。「大谷選手はベーブ・ルースと比較されてますけど、僕らも昔の白黒映像で見たぐらい。(投打の二刀流は)100年以上の歴史の中で1人ですからね。まさに唯一無二ですよね」と前田氏は語った。「次は何をやってくれるんだろうと。こんなに楽しませてくれる選手はいませんよ」と来季の活躍を心待ちにしていた。(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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