第3党に躍進の維新 首都圏での党勢拡大へ 神奈川に照準「重要な県」

党勢拡大への意欲を語る日本維新の会の馬場共同代表(中央)。党のトップが県組織の会見に同席するのは異例だ=3日、県庁

 10月の衆院選で公示前の4倍近い議席を獲得し、第3党に躍進した日本維新の会。地盤・大阪を中心にした関西圏だけでなく、首都圏での勢力拡大に向け、来夏の参院選、さらにその後の統一地方選をにらむ。神奈川を「重要な県の一つ」(馬場伸幸共同代表)と位置付け、候補者を積極的に擁立していく方針だ。

 「実績が評価されたわけではない。何かやってくれるのではないかという期待が大多数を占めている」

 3日午後、県庁であった記者会見。馬場氏は衆院選で躍進した理由を分析し、こう付け加えた。「維新を発展させ、全国に拡大していくために、神奈川での党勢拡大に励んでいきたい」

 馬場氏の両脇には、党県組織「神奈川維新の会」の代表に就いた金村龍那(衆院比例南関東)、幹事長の浅川義治(同)の2氏。県組織の会見に党のトップが同席するのは異例で、「神奈川を重要視している姿勢をアピールする」(関係者)狙いがあった。

 衆院選で、維新は県内小選挙区に7人を擁立。2人が比例復活し、公示前の議席を1から2に伸ばした。比例区では自民、立憲民主両党に次ぐ53万707票を獲得し、「第3極」としての存在感を示した。

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