クリスマス直前に値上げの波到来予想…チキン高騰「いちご1パック1,500円」原油高

もうすぐやってくるクリスマス。イチゴのケーキやフライドチキンなど、クリスマスならではのグルメを思う存分楽しみたいですよね。

ですが実は今、 原油の価格高騰などによりイチゴと鶏肉が値上がりしているんです。イチゴに関しては、1パック1,500円まで上がる見込みも…。

クリスマスの食卓に影響のある“値上げの波”。一体何が起きているのか、調査しました。

イチゴ1パック1,000円→1,500円

クリスマスに味わいたいグルメの代表といえば、大きなイチゴが乗ったケーキ。ですが、2021年はイチゴの値上げが予想されています。

菓子の樹の田中 英雄社長によると、原油高で灯油やガソリンの高値が続き、ハウス栽培で暖房費がかさむイチゴの価格にも影響が及んでいるようです。

1年で最も需要が高まる12月下旬には毎年1パック1,000円まで値上がりしますが、2021年は1,500円まで上がると予想されています。

イチゴに加えて、小麦粉や砂糖、ケーキの飾りに使うお菓子の人形なども1割ほど値上がりしています。

価格が高騰するなかでも、常連客のことを思うと思い切った値上げは難しいという田中社長。「コロナ禍で近所のお客さんを大事にという気持ちでやっている」と語ります。

すでにクリスマスケーキの予約が130件を超えていますが、今年は利益の面で悩みを抱えそうです。

ブラジル産の鶏肉は1kg20~30円の値上げ

ケーキだけでなく、クリスマスといえば若鶏の半身揚げにローストチキンといった鶏肉が定番のグルメですよね。ですが、鶏肉にも値上げの波が…。

ひろちゃん 澄川本店の中澤 純一 料理長は「店ではブラジル産の鶏肉を使っているが、2~3ヵ月前から1kg20~30円くらい一気に値上がりした。コロナの影響で、ブラジルの工場がストップした」と話します。

同店は札幌・南区のザンギ専門店ですが、1ヵ月に3トンの鶏肉を仕入れるため、1kg20~30円の値上がりは重くのしかかります。

そして、それ以上に値上がりしているのが油です。サラダ油は2021年4月の時点で18Lあたり3,000円ほどでしたが、現在5,000円を超えました。

同店では毎年、半身揚げやザンギが大盛りのクリスマスオードブルを予約販売していますが、2021年は利益が少ないのを覚悟しているそう。

値上げの波が押し寄せる2021年のクリスマス。私たち一般消費者の家計への影響も見逃せません。

*みんテレ12月9日OAのものです

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