F1第22戦アブダビGP予選トップ10ドライバーコメント(2)

 2021年F1第22戦アブダビGPの予選が行われ、ポールポジション~5番手に入ったドライバーたちが土曜日を振り返った。ポールポジション~5番手に入ったドライバーはマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)、ルイス・ハミルトン(メルセデス)、ランド・ノリス(マクラーレン)、セルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)、カルロス・サインツJr.(フェラーリ)だ。

■スクーデリア・フェラーリ・ミッション・ウィノウ
カルロス・サインツ 予選=5番手

2021年F1第22戦アブダビGP カルロス・サインツJr.(フェラーリ)

 今日の自分のパフォーマンスには大満足だ。昨日は久しぶりに難しい金曜日になってしまったけど、なんとかリカバリーすることができたよ。僕たちはマシンの競争力を取り戻すために懸命に取り組んだから、チームみんなに感謝だ。このセッションでは、今年のはじめに比べて予選で着実に進歩してきたことを示せた。それが今日のもうひとつよかったところだ。

 鍵になったのはセクター3だ。最初のふたつのセクターでタイヤを使いすぎないようにして、セクター3で攻めるといいラップになる。タイムシートをみるとランド(・ノリス)とはほんの100分の数秒差しかないから、まだ上にいけたかもしれない。明日のレースはオーバーテイクが簡単ではないだろうけど、彼と良い戦いをしてポジションをさらに上げるために全力を尽くすつもりだ。スクーデリア・フェラーリでの最初のシーズンをいい形で終えたいね。さあレースだ!

■レッドブル・レーシング・ホンダ
セルジオ・ペレス 予選=4番手

2021年F1第22戦アブダビGP セルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)

 今日のチームワークは素晴らしかったと思う。特にQ3ではうまくいった。チームがこの結果を出すことができてうれしい。マックスがポールを取ることができて本当によかった。

 予選前にマックスと、トウを利用することについて話をした。そして、チームとともに、成功させてみせたんだ。あれはタイミングがとても難しいんだ。近すぎると相手のマシンがダウンフォースを失い、悪影響を受ける。でも今回は完璧にいった。もう一度試してみても、うまくいかない可能性が高いと思うよ!

 今週末はチームの皆が大量の仕事をこなし、必死に努力してきた。うまくやることができて本当にうれしい。

 僕は4番グリッドで、理想的な位置ではないけれど、今日大事なのはその点ではなかった。最後のコーナーで3番手を失ったのだが、最悪の事態ではない。明日やれることがたっぷり残っているんだ。僕の目標は上位にいて状況をより良くすることだ。スタートでランド(・ノリス)を抜いて、序盤からマックスをサポートしたい。ソフトタイヤスタートによってできることはたくさんある。

 長いゲームになる。スタートタイヤがレース結果を大きく決定づけることはないだろう。素晴らしいレースができると思うよ。

■マクラーレンF1チーム
ランド・ノリス 予選=3番手

2021年F1第22戦アブダビGP ランド・ノリス(マクラーレン)

 とても嬉しいよ。3番手になれるなんて予想していなかったけど、予選ではマシンのフィーリングがよくて、Q3の2回目のランでは必要なときに最高のラップができた感じがする。すべてがうまくいって、明日多くポイントを稼ぐために、ベストなポジションを手に入れられた。とてもワクワクしているし、レースが楽しみだ。タフなレースになるとは思うけど、ベストをつくすよ。

■メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム
ルイス・ハミルトン 予選=2番手

2021年F1第22戦アブダビGP ルイス・ハミルトン(メルセデス)

 マックスは今日素晴らしいラップを走った。僕たちは最後のあのタイムに対抗することができなかった。見事なラップだった。

 でも僕たちは、タイヤの面で、いいポジションにいると考えたい。いいレースができることを願っている。

 Q3最初のラップでは最終コーナーとターン5でタイムを失ったが、最後のラップはクリーンでうまくいった。これ以上速くは走れなかった。理由は、アウトラップでのタイヤの準備の問題なのかどうか分からないけれど、いずれにせよ(マックスの)このラップを破ることはできなかったと思う。彼はポールポジションにふさわしい。

 それでも僕もフロントロウを確保することができたし、タイヤが違う。彼が見える位置にいることに感謝し、ここからしっかりレースをしていきたい。

■レッドブル・レーシング・ホンダ
マックス・フェルスタッペン 予選=ポールポジション

2021年F1第22戦アブダビGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)がポールポジションを獲得

 今日のようなパフォーマンスを発揮できるのはいつだってうれしいことだ。ただ、明日もこれが続くという保証はない。決勝は引き続き激しい戦いになるものと予想している。

 最初はミディアムタイヤで決勝をスタートするつもりだったが、(Q2で)タイヤにフラットスポットを作ってしまったため、ソフトで行かざるを得なかった。でもロングランでソフトタイヤに良い感触を持っていたから、明日の決勝でうまく機能してくれることを願っている。

 今のところマシンは好調だし、プラクティスを通してマシンを大きく改善してきた。すべてがうまくいったと思う。特に、チェコが助けてくれたことで計画をとてもうまく達成することができた。彼は素晴らしいチームメイトだ。一緒に働くことが楽しいし、心から感謝している。

 明日は良いスタートを決めて、最高のレースをしたいね。

(予選後の会見で語り)予選の前に、(ペレスからトウをもらうことについて)話し合っていた。ものすごくうまくいったよね。ただ、(0.371秒の)ギャップをつけたのはそれが理由ではない。ターン9に向けて0.1秒稼げたかもしれないが、それほど長いストレートではないからね。

(ソフトタイヤスタートについて語り)元々はミディアムでいきたかったので、最初のプランとは違うけれど、昨日、ソフトで走ったロングランがいい感じだったから、変更するのは難しい決断ではなかった。「オーケー、それじゃ、ソフトに集中しよう」という感じだったよ。

 もちろんこの結果を望んでいた。でも彼ら(メルセデス)のここ数戦の好調さを見ると、決勝は簡単にはいかないと思う。明日の決勝が一番重要だ。楽しみにしているよ。

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