ワクチン接種を決断したキミッヒ、度が過ぎるマスコミ取材を批判

新型コロナウイルスに感染したことで離脱を余儀なくされたバイエルン・ミュンヘンMFヨシュア・キミッヒ。

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彼はこれまでワクチン接種をしていなかったが、接種する方針に変わったと『ZDF』のインタビューで明かした。

ヨシュア・キミッヒ(バイエルンMF)

「とても厳しい時期だった。

自分の病状は比較的軽度で、症状がほとんどなかったのは幸いだった。味覚や嗅覚はなかった。

残念ながら、最後の検査で肺にまだ水分が残っていることが分かったので、10日間の安静が必要になった。

それ以降は通常のトレーニングに戻ることができる」

「長期間に渡り、コロナとワクチン接種の両方にリスクがあった。

適切な措置を講じていれば、この病気から身を守ることができると思っていた。

3日ごとに検査も受けていたので、自分が周りの人に危険をもたらすことも排除できていた。

現在の第4波では、ウイルスに接触するか否かは、自分の行動だけにかかわらないことを実感している」

「自分はワクチン接種を受ける。2度目の隔離期間に予約を入れていた。残念ながら、病気のほうが先にきてしまった」

「(試合を欠場したことは)自責の念にかられる。家族やチームメイトに対して。

チームをがっかりさせてしまった。自分が感染したからでなく、接触者になってしまったことで。

ワクチン接種をしていればこうはならなかっただろう」

「(減給は)理解できる。この件については、2つの意見はない。クラブの権利だった」

「(世間からの)批判は完全に理解できる。どんな客観的な批判も理解できる。現在のように感染数が増加している状況ならなおさらだ。

ただ、いくらか度が過ぎたものもあった。常に事実に基づいた批判だけではなかった」

「(過剰な批判について) 自分が逡巡したことへの批判は全く問題ない。当然だ。

その全ては自分が耐えるべきものだ。それを超えたものは難しい。

自分の場合、多くの個人情報が公にされた。両親の自宅の呼び鈴を鳴らし、カメラで撮影しようとした。

メディアは祖父の葬儀にまで来ていた。自問自答した、『境界線はどこにあるのか』と。

僕らはいつも敬意や寛容さを話題にしている。自分についての議論では、それらの価値観が欠けていた。

単純に一線を超えていた。自分の名前を売るために、この流れに乗った者もいる。それについては絶対的に非難する」

「(自分の過ちについて)

もっと早くワクチン接種をしていればよかった。まず何よりも、自分自身が感染しない。

ただ、それは確実ではない。とはいえ、接触者として隔離されることはなかっただろう。

自分の恐怖心に対処するのは難しいことだった」

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