11月の宿泊稼働指数 長崎県71.1 前月比19.6ポイント上昇

 九州経済調査協会(九経調、福岡市)は6日、ホテルや旅館など宿泊施設の11月の稼働状況を示す指数を発表し、長崎県は71.1だった。前月を19.6ポイント上回り、2カ月連続で上昇。2020年以降で最も高い水準となった。
 九州は59.9(前月比14.6ポイント上昇)、全国は51.8(同13.7ポイント上昇)だった。新規感染者数が少ない状況が続き、2カ月連続で改善した。九州、全国の指数も20年以降で最高水準だった。県民対象の宿泊割引や近隣都市圏からの旅行需要の回復を要因に、地方圏を中心に改善が進んだ。
 九州7県では宮崎の81.6が最も高く、次いで鹿児島76.6、佐賀74.0、長崎県の順。福岡の41.6が最も低かった。九経調は12月も回復傾向は続いているが、感染が拡大すれば厳しい状況になる可能性はあるとしている。
 指数は、宿泊予約サイトの空室データを基に過去2年間で最も稼働状況が良い日を100として九経調が独自に算出している。


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