大気汚染下での運動は脳にダメージか 認知症予防に逆効果との研究結果

大気が汚染された地域での運動は脳に障害をもたらす危険性があるという。ランニングやテニス、サッカーといった運動には認知症予防の効果があるとされているが、汚染地域では逆効果の可能性があると、米アリゾナ大学のメリッサ・ファーロング博士らが発表した。

8000人を対象に1週間フィットネストラッカーを使用する研究が実施された。低汚染地域に住む人々のみ脳深部の大脳白質に生じる虚血性変化の大脳白質病変のレベルが減少する結果となった。

粒子汚染は身体に炎症を起こし、血管へのダメージ及び脳に影響を与える可能性があるとして、同研究を指導したファーロング博士はこう話す。「激しい運動をすることで大気汚染によりさらされる可能性があります。以前の研究でも、大気汚染の脳への悪影響が証明されています」

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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