県内初 みどりの社会貢献賞 霧島ファクトリーガーデン

みどりの社会貢献賞を受けた都城市の焼酎の里霧島ファクトリーガーデン

 霧島酒造(都城市、江夏順行社長)が都城市志比田町で運営している焼酎の里霧島ファクトリーガーデンが、第9回みどりの社会貢献賞(都市緑化推進機構主催)を受賞した。県内での受賞は初めて。
 この賞は、良好に管理した土地を市民に開放するなど地域貢献に果たす役割が大きく、生物多様性の保全など環境活動でも顕著な功績があった企業などに贈られる。2013年度に創設され、緑地の永続性や良好な管理、機能の発揮という三つの審査基準に基づき、選定される。
 同ガーデンは、同社の歴史とブランドにふさわしい緑化推進と活用を理念とし、自然環境保全と緑化創出を続ける中で「来訪者に豊かな緑化文化を感じてもらう社会貢献ができている」などと評価された。また、自然との調和が求められる焼酎産業の実践を開放的な施設で行っているとも認められた。
 同社は創業80周年の1996年に、霧島ファクトリーガーデンとして整備を開始。ビール工場やレストラン、工場見学施設など充実させ、2019年に「焼酎の里」を付けて今の施設名に変更した。その際、約2700本の樹木と1万2千株の草花、計61種類を追加し、植栽の充実を図った。
 敷地面積13万5978平方メートルのうち、緑化部分は3万2746平方メートルを占める。竹を中心に霧島圏域の自然をイメージして管理を徹底している。
 同社は「今後も『地域に根差し、地域とともに発展する企業を目指す』との経営方針の下で、自然との調和、地域との共生に努める」としている。
 表彰式は22年3月に熊本県で開かれる全国都市緑化祭で実施される予定。

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