原爆供養塔の鉢 “無断加工”で被害届 広島市

平和公園の原爆供養塔にある石製の鉢が何者かにセメントのようなもので埋められた問題で、広島市が警察に被害届を提出しました。

無断で加工された鉢は原爆供養塔にある納骨室の出入り口前に設置されています。

水を入れて献花できるよう穴が開いていましたが、何者かにセメントのようなもので埋められました。

広島市が公園を清掃している市民などに聞き取りをしたところ、7月ごろにこうした状況が確認されていたということです。

市は「修復のために公費を支出せざるを得なくなった」として、器物損壊の疑いで13日警察に被害届を提出しました。

市は20日に修復作業を予定していて、今後は鉢を寄贈した男性の遺族の意向を踏まえ、線香などが立てられるようにするということです。

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