衆院選比例の政党名略称「民主党」問題 立民党本部「事務的ミス」と回答

立憲民主党神奈川県連合

 立憲民主党と国民民主党がともに10月の衆院選の比例代表で略称「民主党」を使った問題を巡り、立民神奈川県連(阿部知子代表)は13日、枝野幸男代表(当時)宛てに提出した再発防止を求める質問書に対し、党本部から「事務的なミス」との回答があったことを明らかにした。

 県連の滝田孝徳幹事長によると、回答があったのは11月11日。当時の福山哲郎幹事長から阿部氏に電話で「事務的なミスだった」と口頭で説明があった。滝田氏は「了承したわけではないが、これ以上文書での回答は求めないことを県連で確認した」と語った。

 県連は同9日に党本部の対応に抗議するとともに、再発防止を求める質問書を提出。「貴重な有権者の1票を軽んじ、混乱を生じさせたことに大変憤りを覚える」と批判し、略称が重複した経緯や選挙結果に与えた影響、今後の対応についての見解を求めていた。

 この問題を巡っては、比例代表で立民と国民がともに「民主党」を略称として届け出て、民主党と書かれた票が双方に案分された。神奈川新聞社の集計では、県内の3政令市(横浜市、川崎市、相模原市)で約33万票あったことが分かっている。

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