横浜市営地下鉄ブルーラインに来春新車両 エッジ利かせたデザインに、防犯カメラも快適性も

来年5月に運行を開始する新型車両「4000形」の外観イメージ(横浜市提供)

 横浜市交通局は13日、市営地下鉄ブルーラインの新型車両「4000形」が来年5月から運行を開始すると発表した。28年経過した「3000A形」に代わる車両として、2023年度までに計8編成を導入。バリアフリーや快適性の向上に加え、市営地下鉄では初めて車内に防犯カメラを設置する。

 同局によると、コンセプトは「海辺の先進的な都会感」。外観は、ヘッドライト周辺を横から見ると「くの字」となる従来の形状を残しつつ、エッジを際立たせた躍動感あふれるデザインとした。

 内装は床面がブルーで、壁面はグレー。「ゆずりあいシート」は一般座席と区別するため、床面は赤とし、壁面には白を配色した。

 座席幅は従来の47センチから48センチに拡大。シート端部とドアの間にある「袖仕切り」は、3000A形と比べて約20センチ高くした。車いす・ベビーカーエリアには、さまざまな背丈の人が使えるように2段の手すりを設ける。防犯カメラは1両に計3台、車内全体が見渡せるようにドアの上部に設置する。

 3000A形計8編成は来年秋以降に順次廃車となり、ラストランは24年度になる見通し。車両は解体処分される。

© 株式会社神奈川新聞社