東京大学「株主総会」を初の単独開催、400人が視聴

2021年11月26日、東京大学が経営状態や財務状況、今後の活動などを報告する東京大学「株主総会」がオンラインで開催され、学内外の約400人が視聴した。これまでホームカミングデーのイベントとして開かれてきたが、7回目となる今回は初めて単独開催となった。

藤井輝夫総長が冒頭で東京大学が目指す理念や方向性を示す「UTokyo Compass」について説明したあと、相原博昭財務担当理事・副学長が財務戦略について、坂田一郎総長特別参与が未来社会協創本部の活動内容について説明した。

続いて、東京大学が推進する200件以上のSDGsプロジェクトの中から、大気海洋研究所の青山潤教授が「海と希望の学校in三陸」、大学院新領域創成科学研究科の出口敦研究科長が「ハビタット・イノベーション・プロジェクト(日立東大ラボ)」の活動を紹介した。

イベントの後半は特別座談会で、テーマは「社会的共通資本としての東京大学の役割」。藤井総長と大学院総合文化研究科の鶴見太郎准教授、占部まり宇沢国際学館取締役、小林いずみ東京大学経営協議会学外委員の4人が社会的共通資本としての役割を果たすために何ができるかについて意見交換した。

東京大学「株主総会」は東京大学と利害関係を持つ学内外の人たちを株主と位置づけ、経営や財務状況の報告だけでなく、総長の関心ごとや力を入れて取り組んでいる活動をテーマについて学外有識者らと意見交換している。

参考:

【東京大学】東京大学「株主総会」~ステークホルダーのみなさまへ~を開催

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