「勝手にしやがれ」「気狂いピエロ」劇場上映 今年9月に亡くなったジャン=ポール・ベルモンド主演

9月6日に88歳で亡くなった、フランスの国民的大スターであるジャン=ポール・ベルモンド。ベルモンドがジャン=リュック・ゴダール監督と組んだヌーヴェル・ヴァーグの代表作「勝手にしやがれ」と「気狂いピエロ」の、2022年4月15日からの劇場上映が決まった。

「勝手にしやがれ」は、28歳のジャン=リュック・ゴダールが監督し、26歳のジャン=ポール・ベルモンドと20歳のジーン・セバーグが出演した作品。警官を殺した男が、アメリカ人留学生とともにイタリアへ逃れようとする姿を描く。映画に革命を起こしたと言われ、クエンティン・タランティーノ、トニー・スコット、リチャード・リンクレイターら、その後の映画人に大きな影響を及ぼし続けている。4Kレストア版で上映される。

「気狂いピエロ」は、35歳のゴダールによる長編10作目の作品。パリで金持ちの妻との生活に辟易している男と、偶然ベビーシッターにやって来たかつての恋人。彼女を家に送り一夜を共にするも、翌朝男の死体が転がっていた。ゴダールの”ミューズ”でありながらゴダールと離婚したばかりのアンナ・カリーナと、この映画でゴダールと決別することになるベルモンドが出演。目くるめく引用と色彩の氾濫、そして饒舌なポエジーと息苦しいほどのロマンチスムにより、ヌーヴェル・ヴァーグの最高傑作として現在に名を残している。2Kレストア版で上映される。

【作品情報】
「勝手にしやがれ」「気狂いピエロ」
2022年4月15日(金)より ヒューマントラストシネマ有楽町、シネ・リーブル池袋他にて公開
配給:オンリー・ハーツ
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