オダウエダが女芸人No.1に!「波が来れば勝てると思っていた」

女性お笑い芸人のNo.1を決める大会「女芸人No.1決定戦 THE W」が12月13日に日本テレビ系で放送され、2014年デビューのお笑いコンビ・オダウエダ(小田結希、植田紫帆)が優勝し、5代目女王に輝いた。優勝した瞬間は涙を流した2人も、その後、リモートで開かれた会見では、明るい笑顔で喜びを語った。

同番組は、優勝賞金1000万円を懸けて、プロ・アマ、芸歴を問わず、一番面白い“笑いの女王”を決める祭典。17年にスタートし、今年で5回目となる大会には、過去最高の700組の芸人たちが参加。その中から、予選を勝ち抜いた10組が、Aブロックのヨネダ2000、紅しょうが、茶々、TEAM BANANA、オダウエダ、Bブロックの天才ピアニスト、女ガールズ、ヒコロヒー、スパイク、Aマッソに分かれてネタを披露。各ブロックを勝ち上がったオダウエダとAマッソ、そして今回から導入された、敗れた中から、視聴者投票によって1位となった天才ピアニストの3組が、最終決戦で激突した。

審査を務めた、駒場孝(ミルクボーイ)、田中卓志(アンガールズ)、哲夫(笑い飯)、友近、久本雅美、ヒロミ、リンゴ(ハイヒール)の7人の投票により、オダウエダが、3対2対2の接戦を制して優勝。賞金のほか、同局の各番組への出演権を副賞として手にした。

予測不能なネタを披露する2人だが、心境を問われると「自分の人生でこんなことはありえないと思っていた。まさか自分が勝てるとは」(小田)、「去年負けてから、『THE W』で勝ちたいという気持ちだったので、勝てて本当にうれしい」(植田)と素直に喜びを口にした2人。

優勝の決め手を問われると、2人は「自分たちの持ち味を出せた」「好きなことを精いっぱいやった」とコンビの力を出せたことを勝因に挙げる。しかし、優勝は簡単ではなく、植田は「『THE W』はすごく難しい大会で、誰が何をしているかで勝敗が変わってしまう。私たちに波が来れば勝てるとは思っていましたが、来ない可能性もあったので一瞬も油断できなかったです」と振り返る。

決勝では、自分たちより前にネタを披露したAマッソのネタを脅威に感じたという植田。「Aマッソさんのネタを見て『あぁもう、Aマッソさんが勝つやん!』と思ったのですが、『ここに勝たなあかん』と全力で向かっていって、なんとか刃が通ったという感じです」と語り、Aマッソからは、舞台裏で「おめでとう」と声をかけてもらったことも明かした。

獲得した賞金1000万円はともに、「母親に渡したい」と親孝行な2人。同局の番組出演権も獲得し、出演したい番組を問われると、小田は「私はナインティナインさんに会うために芸人になったんですが、(番組の中に)『ぐるナイ』(『ぐるぐるナインティナイン』)が入っているんですよ!」と声を弾ませると、植田は「われわれ『おもしろ荘』のオーディションに全然受からなくて、小田の夢をかなえてあげられていないなと思っていたのですが、まさかの“Wルート”があったねぇ! ちなみに私は『有吉の壁』です」と相方を思いやっていた。

最後に、植田は自ら「いいですか」と切り出し、「去年の粗さをこの1年で消化できたのは、神保町よしもと漫才劇場ですごくネタをさせてもらえたから。コロナ禍で戦ってくれた劇場メンバーの皆さんがいたから、今のわれわれはここにいると思っています。この思いを伝えたいです」と熱く語り、小田も「神保町よしもと漫才劇場以外の劇場にもたくさん出させていただきました。劇場で磨いたネタだと思うので、テレビで披露できてよかったです」とコメントし、周囲への感謝を伝えた。

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