【寺子屋のお金塾】保険選びと見直しのポイント③  がん保険について 知ろうニャ

がん保険とは、がんにかかったときの金銭的負担に備えるための保険です。医療技術が進歩したとはいえ、がんは、日本における病気による死亡原因で最も多い病。がん保険について、この機会にきちんと理解しましょう。

がん保険は、がんになった時だけ保障され、がん以外の病気やけがでかかったお金については保障されません。がんに限定した保険なので、一般的に保険料が安いことが特徴です。 

がん保険で支払われる代表的な4つを紹介します。いずれもがんが原因のときだけ支払われます。 

●診断一時金…がんと診断されたとき。治療前でも支払われ、治療費以外にも使える。

●治療給付金…手術、抗がん剤などのがん治療を受けたとき。

●手術給付金…がん治療のために手術したとき。

●入院給付金…がん治療のために入院したとき。

※いずれも一般例。ほかのリスクに備えたものもあり、内容は保険会社によって異なる。

医療保険とがん保険の違いは何ニャ?

医療保険は、がんだけではなく、がん以外の病気やけがで入院や手術をしたときにも、契約内容に応じて給付を受け取ることができる保険。「広く浅く」保障を受けられるのが特徴です。一方、がん保険は保障範囲をがんに限定しているため、保障内容は医療保険よりも手厚いのが特徴です。

まとめ

あらゆる病気やけがで入院や手術をしたときのために、まずは医療保険を備えるとよいでしょう。さらに、がんに対する不安が大きい人は、医療保険に加えてがん保険を検討されるとよいでしょう。その際にがん保険の保険料が追加で負担になるため、医療保険の保障を減らして、がん保険を追加するなどして保険料を抑えるのも一案です。大切なのは、「不安なことは何か」を考えて、自分に合った保険に加入することです。

監修:栗栖 史匡FP 株式会社ライトサービス 代表

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